奥山文弥です。(トップに固定のページです)
こんにちは。
・日々の生活に感謝したい
・考え方をリセットし人生を変えたい(メルマガもお読みください)
・水辺でリフレッシュしたい
・本音を言える仲間が欲しい。
・奥山文弥と友達になりたい。 (笑)
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3月末から芦ノ湖に何回か行きましたが、かつてないほどいい釣りを体験しました。
ニジマスは放流魚もいくつか来たとはいえ、ほとんどが年越しのヒレピン。
ステキですね。
芦ノ湖はソフトルアーの禁止、エサ釣り制限したからなのか定かではありませんが、ルアー、フライの釣り人によるキャッチ&リリースの効果もあり、年越し「私たちはそう呼びます)の野生化魚は、湖を泳ぎ回りボロかったヒレも野生魚と変わらないヒレピンになります。
以前はたまにそんな魚が釣れたのですが、今年はそんな魚ばかりです。
そしてそんな魚がルアーやフライで釣れるのですからたまりません、
私は自己最高記録の67cmというすごい魚をトップウォーターでヒットさせました。
ルアーはジャッカルナギサです。
オスの顎がすごい魚体でした。
その他にも61cmのオスとメスが一尾ずつ。
どうしたんだ、芦ノ湖。
とはいえ、やはりリリースしたから生き残っているのです。
殺したら確実にいなくなりますから。
今回の魚たちにも傷跡がありました。
リリースしてくださった方、ありがとうございました。
そして後日、この2ポンドラインで釣った67cmは3.52kgありましたので、JGFAの公式日本記録に認定されるという幸運も。
この魚もリリースしましたから、来年は70cm以上になっているかも。
昨年は私たちは58cmが最大だったので、間違いなく育っています。
年券もフィッシュパスの導入で買いやすくなりました。
もちろん日釣りもです。
ワカサギもたくさんいます。
大切なことは殺さないこと。
未来に希望を繋げましょう。
芦ノ湖は変わりました。
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カナダBC州バビーンリバーでスティールヘッドと対戦中の奥山文弥。ロッドアモルファスウィスカーオスプレイ14フィート。
ロッドは長い方が飛距離が出るし川で使うなら手前の早い流れをまたいでフライを流したり、魚が掛かった後は手前の障害物を交わしたりできます。また大きなフライ、重いフライを安全に投げることもできます。
反面、重いとか風が吹いたときに振るのが大変だと個人的に感じる人もいますね。
短いと軽いので1日中降っていてもストレスにならないことや、頭上や左右に障害物があるときに取り回しがいいのと短いが故にストークも短くなるのでスピードが生まれ、逆風でもそれなりに飛距離が出ます。
大きな魚が掛かると負荷がロッドの中央から手元へと移動して先は一直線になることも。
もちろん飛距離は個人的な技術も影響しますから、シングルハンド でダブルホールできない方が、ツーハンドのオーバーヘッドキャストで投げた方が飛ぶということもあります。
では魚が掛かった後、どっちが有利なのでしょうか?
前述の手前の障害物を交わすということに関しては絶対長い方が有利です。そういう物理的なことはこのテーマに直面している方々ならすでにお気づきのはず。
気になるのはそこではなく、バレ率。
なんとなくシングルハンドの方がバレやすいような気がするとかダブルハンドの方がバレやすいんじゃないかとか結論が出ないでモヤモヤしている人が多いのではないでしょうか?
バレるというのは魚を逃すという意味です。
バラシ、バレる、バラす、バレない、バラさない、バレるな、バレた。などとして使われ、広義ではラインブレイク、糸切れもバラシに入ります。
ジャンプの時バレやすいのは魚が頭を降るスピードが上がり、慣性の力と逆の力が働きやすいから。だからジャンプさせない方がいいという試みをする人も。しかしジャンプを見るのは非常に楽しいことだ
ここではまず、魚がなぜバレるのかいくつか理由を上げてみましょう。
まず糸切れ(Line break)は、糸の強さよりも強い力で引いた時に起こる現象です。
・魚の引きに対して糸が弱かった。
・結び目が弱かった。
・何かに擦れて傷ついていた。(特にバックキャストで岩に当たったりしていることが多い)
・魚とのファイト中に何かに擦れた。
などの理由で切れるのです。
これらはロッドが長い短いに関わらず起こりうるものです。
多摩川のマルタ釣りにおいてもツーハンドは楽。重りを使うので特に子供は軽い両手投げが安全。これは12フィート3番ロッド。
一方ハリが外れる(Hook off)理由は
①ファイト中に糸が緩んで外れた。
②最初にしっかり刺さっていなかったため、魚が暴れて外れた。(顎の骨の上や歯などは特に)
③ハリが懐まで深く刺さらず、口の中の皮に薄く掛かっていてそれが切れた。
④実はファールフックで、刺さっていた体表や、ヒレの一部が切れた。
⑤エラ洗いなど、魚の強烈な首振りで外れた。(原因は①と②)
しっかりガッチリ刺さっていれば、どんなにいい加減にファイトしてもラインが緩んでも外れないフッキングもありますから、魚が食いついたときのフックとの角度、フライを吸い込みやすいラインのたるみなど、アングラー の技術ではなく、魚の食いつき方の運にも左右されることがあります。
私が知る限り、人為的なことでバレてしまうのが①です。ファイト中にラインがたるむという現象です。
せっかくアワセ(セットフック)したのにその後、たるみを作って外れてしまう人もいます。
その行為とは
A ロッドを前に倒してしまう。
B 魚が手前に向かってきた時、ラインをたぐったりリールを素早く巻くことをしないでたるむ。魚のスピードがリリーングスピードよりも早すぎて外れることもあります。
C ポンピングの際、引っ張ったラインを巻き取る際にリールを巻くスピードよりもロッドを倒すスピードが早くてたるみができる。
D 魚が重い時や引きが強い時など、ポンピングをしようとしてロッドを引き上げた後、ロッドを倒してロッドへの負荷を軽くしてからリーリングを開始した瞬間。
後ろへ下がれない、川岸に移動できない場合、そこでキャッチするしかないです。この魚は最後は糸をつかんでそおっと誘導し、尻尾をつかみました。
特にダブルハンドでバレやすいという人はこのポンピングに問題があります。シングルハンドでロッドを倒す角度と同じ感覚でダブルハンドロッドを倒すと、キャスティングと同じく、ロッドティップの移動距離は倍以上になりますからその分たるみやすいわけです。ですからダブルハンドの場合はロッドを前方に倒すとき、磯釣りのようにリールを素早く負けないわけですから注意が必要です。
ここでポンピングのやり方を今更ながら説明しますが、向こうを向いていてなかなか寄ってこない魚を、ロッドの力でこっちへ向け、引き上げ、ロッドを引いた分だけロッドを曲げたまま魚の重みを保ちつつ、ラインを巻き取ってまたロッド前方へ向け次の引き上げを行うことを連続させるのです。
肝要なのはロッドを倒しながらリールを巻くのではなく、リールを巻きながらそのスピードに合わせてロッドを倒していくことです。
以上の原因を考えると、ポンピングをしない方がいいのではないかと思いますね。
その通りです。ロッドを立て、ロッドの曲がりを十分に生かして負荷を保ち、リールを巻くだけでいいのです。
そういう場合は短いシングルハンド より、長いダブルハンドの方が逆に有利になりますね。
ロッドを立てすぎるとバレるという人もいますがそれは間違いです。あるいは感度の悪い粗悪なロッドを使っている場合にはそうなるかもしれません。
磯釣りの長いロッドは限界に近いぐらいロッドを立てて曲がりとロッドの復原力(リフトパワー)を利用します。リールがついていないのべ竿釣りは全てそうですね。ヘラブナ釣りは全てバーブレス(カエシなし)で釣りをしますがロッドを立てるだけで魚を寄せて取り込みます。ラインが張り続けられているので返しがなくてもバレません。渓流の本流釣りも然りです。いかにロッドの曲がりを利用するかがバラシ軽減の肝です。
スピニングリールを使う磯釣りはポンピングしても巻き取りが早いためたるみが出にくい。
ロッドを立てているだけで曲がったロッドが戻ろうとする力で魚は寄ってくるのです。
ロッドの力だけでは寄ってこない大物は、ロッドの中心から根元の力を利用して引き寄せ、ポンピングに入ればいいと思います。
ところでロッドを立てすぎると折れると思っている方もいますね。
それもちょっと正しそうですけどやっぱり間違いです。基本ロッドは折れないように設計されています。
ロッドの曲がりと復原力だけで魚を寄せるヘラブナ釣り。力が足りない時は立ち上がって引き寄せる
魚とのファイトはロッドとラインの角度が90°〜45°ぐらいで戦うのが力も入りやすいし、魚が反転した時にとっさにリールから手を離しリールを逆転させやすいものです。ロッドを前方に寝かせていると急な突進の時に手を離すことが追いつかず、ロッドとラインが一直線になり、切れてしまいます。
いわゆる「ギュン、ばちん」というやつです。ですからロッドは立てておいた方がいいです。
景色がいいのでカッコよく見えるが、スティールヘッドにロッドがのされて前方へ倒れすぎている例。しかし強烈に走ってラインを引き出していく時はこのぐらいの角度がいいという考え方も
魚とアングラー の距離が近くなればなるほどその角度が縮まり、最終的に自分で尻尾を掴んだり、柄が短いランディングネットですくう時ロッドはUの字(角度は0°)になります。この時折れるのではないかと恐れる人もいますが、ご安心ください。折れないのが普通です。折れるのは愚作です。優秀なロッドは、0°以下つまりヘ音記号、Cの字のようになっても折れません。
ツーハンドは大きくて思いフライを投げるためにはシングルハンド よりははるかに安全で楽。ロッドの曲りをフルに活用して引き寄せる。GルーミスGLXドレッジャー
優秀なロッドはランディング時これだけ曲がっても折れません。J スイッチN+1106−4
ジャンプを交わしたいがためにロッドを水面近くに寝かす人もいますが、魚との距離を考えてください。ロッドの長さよりも出ている糸が短いのなら操作できますが、ジャンプする魚はそうやったとしてもジャンプします。
私は90年代にカナダへスティールヘッド(降海型ニジマス)を釣りに行っていました。その時いろんなことを試みましたがロッドを水中に突っ込んでもアクロバットジャンプを繰り返す素敵な魚はたくさんいました。
唯一、ロッドの強度よりも巨大な魚をぶら下げんばかりに持ち上げた時には折れるかもしれません。曲げるということと、極限以上負荷をかけるというのは違います。
なかなか掛かることがありませんが、そういう大きい魚なら最後はロッドを水面と水平に寝かして90°ぐらいにしてバットパワーで引き寄せ、浅瀬に誘導して魚が泳げないほどの水深でゴロンと寝かすか、誰かにすくってもらいましょう。
下流へロッドを寝かせて浅瀬へと誘導するという方法。ロッドはUの字に曲がっているが折れない。過去に一度だけ大物に対しこれをやって国産ロッドを折ったことがあります。その魚は幸運にもロッドが折れたままランド成功しました。98cmのスティールヘッドでした。(自慢にならないか?)
様々な釣りを経験してからフライフィッシングを始めた人はこのことをわかっていますが、フライフィッシングしかしたことのない方で大物とのファイトがあまりない方ですと、経験をベースにしないで間違った情報(ネットや初心者同士)や憶測で間違った理論を展開することがあります。
長いロッドはバレやすい、ロッドは立ててはいけないとか、ロッドは最後に立て過ぎると折れるとかいう考えは、前述の通り磯釣りやヘラブナ釣り、渓流釣りなどの力学を否定することになります。
後ろへ下がって引きづり上げる。キープするならこういう取り込み方もある(木戸川サケ釣獲調査)
ちなみに有名メーカーがまかつは高級磯竿ばかりなので有名ですが、その強度テストを沖縄のパヤオのマグロ釣りで行うそうです。がまかつのクロダイ釣りテスターの人が教えてくれましたが、魚が掛かったら竿尻を魚に向けるぐらい曲げて、ロッドの力で引き寄せることまでやるそうです。
海のフライ、ボートゲームなどではこの角度でも魚は真下なので90°が保たれる。ボートの場合は取り回しが良いことからシングルハンド が好まれる。
どうです?
なるほどと思っていただけた方は今後バレやすい動作をしないように心がけてください。釣りに断然有利なツーハンドロッドでのバラシは少なくなることでしょう。
付け加えますと、
フライロッドの場合、磯やヘラ、渓流竿と比べると、弾性率が非常に硬いと思っている方もいらっしゃると思います。
フライロッドは掛かった魚を引き上げると言う目的の他、フライラインを投げると言う役割がありますからそう思うのでしょう。
しかしロッド制作のテクノロジーはフライロッドだから弾性が高いとかいうことはありません。ロッドのデザインと素材の質に違いがあり、誠しなやかに作られている優秀なロッドもあります。
ロッドがしっかりと曲がる様な魚がかかった場合でしたらダブルハンドで高負荷を掛けて取り込むのは優位だと感じますが、そうでない場合シングルハンド の方が有利だと感じるのはシングルでも高番手でロッドが曲がらないような魚を掛けても同じです。
例えば磯竿に関しては、1号という表示のものは、ハリス2号以下で、40cm以下ぐらいのクロダイやメジナを釣るもので、5号以上の磯竿でダブルフライロッドの12番より硬いものもあります。しかしこれらの竿で40cmを狙うことはありません。
そんな硬さ(強さ)は必要ないからです。
でもツーハンド10番を湖で使い、相応のでかい魚が掛かればいいのですが、30cm級のブラウンとかヒットしたらロッドが曲がりにくく、魚の細かい首振りにロッドの曲がりと戻りがついていかないからバレるということもあるのかもしれません。
そのアンバランスな組み合わせでヒットさせ魚を逃した場合、ツーハンドだからとロッドのせいにできるでしょうか?
30cm級の魚を釣るならシングルハンド の4〜5番で十分です。
5番ロッドで75cmのコイと対戦中。ロッド全体が曲がっているように見えますが、バット(元部分)はしっかり耐えているのがわかる優秀なロッドです。
それでも私は実験で、イシダイ竿で手のひら以下のメジナ釣りをしましたが、竿が硬すぎてバレたことはありません。竿が重くてアワセが遅れたということぐらいです。
極端な例を出しましたが、そういう試みもしました。
磯竿の1号とイシダイ竿ではフライロッドでは3番と12番以上の差があります。狙う魚のサイズとロッドの強さを考えると、おそらく多くの方はオーバーパワーの釣具を使用していると思われます。
ターポンを釣る強さのロッドで30cmのマスを釣るのと同じぐらいですね。
中には経験からダブルハンドより、シングルハンドの方がキャッチ率が高い気がするという方もいます。釣りをしている際の感度が良いのと魚を掛けてからの操作性が良く、結果キャッチ率が向上すると。
人にもよりますが、シングルでのアワセ、ロッドの立て方、左右への振り方、いなし方、引き寄せ方、リール巻く時の持ち替え方がダブルハンドを使った時よりシングルハンドの方がうまくいくこともあると私は考えます。何よりも釣っている魚のサイズが使用しているロッドの強さに合っていると考えられます。
逆にツーハンドで最初からフライフィッシングを始めた方で、シングルだとアワセが弱いみたいでよくフッキングミス、そしてバラす人もいますが、その人がツーハンドでバラしたのは見たことがありません。
シングルもダブルもケースバイケースで使いこなしてください。そして自分が使いやすい優秀なロッドとの出会いがある事を祈ってます。
さて、ここまでしつこく書いた記事を読んでくださってありがとうございました。
どれだけ理解して努力しても相手は自然の中の生き物、不可抗力でバラすこともあります。
その残念さ、悔しさ、運の悪さも釣りの楽しみの一つです。
最後に理論が正しいか間違っているかということと、好きか嫌いか、あるいは楽しいかそうでないかは趣味の世界ですから勘違いしないようにしましょうね。
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冬季ニジマス釣り場としてオープンしている箱根早川に行ってきました。
この川は芦ノ湖が水源、水温も冬としては高いです。
ニジマスはよく引き、まるでミニチュアスティールヘッドです。
こっちも箱根スティールヘッドでハコスチ?(笑)
動画をアップしましたのでご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=JqU4fAfRSWM
一緒に釣りに行きましょう。
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群馬県の水産試験場がブランド作りとして遊漁用によく引くニジマスの開発に着手しています。
ニジマス の原型は海と川を行き来するスティールヘッドです。私はこれを釣りにカナダの川へ何回も行きましたが、それはそれは素晴らしいファイトをします。川の中にシイラがいるような感じといえばわかってくれる人も多かったです。
しかし我が国のニジマスは100年余りの養殖歴史の中で家畜化され、太った美味しい魚作りが主流だったため、釣り用に放流しても本来のすごい引きをするものは皆無です。
それを群馬県では養殖しやすい箱島養魚場系のニジマスと、スティールヘッド系の魚を掛け合わせ、よく引く魚を作り出したと報告しています。
その名前は箱島のハコとスティールヘッド(スチールヘッド)と合わせてハコスチと商標登録しました。釣った人たちからはよく引く、と称賛があるそうです。ニジマスは食用として養殖されてきましたが、これは遊漁用に養殖された魚なのです。
私はおさかなジャーナリストとしてその努力には感心しますが、あのマイティスティールヘッドがハコスチという発泡スチロールの箱を思わせるような地味な名前になったことが情けないと感じました。
もっとかっこいい名前はないのでしょうか?
実際にこの魚のブランディングがうまくいっていないと関係者から聞かされた時には、この名前の話をしました。
するとこういうことらしいです。いろいろとみんなで考えたのですが、県の水産関係の偉い人が「群馬はこの地味な名前でいいのだ」とあえて横文字などの○○サーモン と呼ばないようにしたそうです。
今回は上野村の冬季ニジマス釣り場の放流が全てハコスチだというので出かけてみました。私は2度目のトライです。ハコスチは遊漁上ニジマスとして扱われますから禁漁期の設定がヤマメイワナと違います。 この魚が大好きで何回も通っているという東京都の高橋正和さんに今年の情報を細かく教えていただき、釣ってみるとこれぞハコスチという素晴らしい引きを見せた魚もいましたが、普通のニジマスと何ら変わらないものも多かったです。
釣り方は管釣りと同じで派手な目立ちフライから、賢くなった魚には小さなユスリカフライまでを使います。
ハコスチにも個性があっていくら遺伝子がそうであっても養殖魚ですから人間が考えた通りの働きをしてくれない個体もいるみたいです。
また試験場の人が教えてくれましたが、3回ぐらいキャッチ&リリースされると疲れてしまってハコスチ本来の引きをしなくなってしまう魚も多いらしいです。回復すればまた引くのでしょうか?
これがハコスチ。スティールヘッドは海に降って遡上したものファからやはり違う
冬季釣り場では狭い範囲に1500尾を越す魚が放流されています。それらの体調を整えるほどの餌の量は期待できませんから、養魚場でエサをバリバリ食べて体力満点の魚から徐々に疲弊していく感じです。ですから放流直後の魚はよく引くと思います。
またハコスチとニジマスの区別はつくのかという話も聞きますが、外見は一緒です。また染色体操作された3倍体とは異なりますので、繁殖可能です。
地域振興としても利用されているのだが、スティールヘッドの本来のエリア、もっと広い川だとその活躍度は違うのではないだろうか
私が期待しているのは今春です。
3月の解禁と共に冬季釣り場は終了しますが、魚はそこに残ります。解禁してもこのエリアから下流一帯はヤマメなども含めキャッチ&リリース区間ですので、野生化した巨大魚が出現する可能性が高いのです。
もしかしたら下流の神流湖までくだり、湖型の本物のスティールヘッドとなって遡上するかもしれません。いやすでに過去に放流されている魚がそうなっていてもおかしくないです。釣った人が内緒にしているかもしれません。
誰にでもチャンスのある放流直後の魚も、冬の間の遊びとしては歓迎ですが、それが野生化したのを狙うということで、夢と希望が与えられるような気がします。
情報をくれた高橋さんはウエットフライで68cmをキャッチ。
我が国のサケ科魚類、特に大型魚は北海道を除き、特に都市近郊の釣りはほぼ100%放流魚です。どうせ釣るなら昨日まで生簀で泳いでいた魚より、野に放たれ百戦錬磨になった魚がいいです。挑戦するチャンスもたくさんあります。
冬の間特設釣り場で練習し、来るシーズンには釣れないかもしれないけれど「大物狙い」もやってみようと思います。
もちろん、群馬県のブランディングが成功することも応援していますし、このような希望をもたらしてくれたことにも大いに感謝しています。
いいサイズだが、腹びれがない!
よく引く魚とそうでない魚がいるのは養殖魚だから仕方がないです。割り切るしかありません。
魚はたくさんいるからいろんなフライを試したいものです。試すことも釣りの楽しみの一つですから。
真ん中が高橋さん、右はユーロニンフ の達人若杉富雄さん
現地で出会ったユーチューバーの栗原夫妻。
今回の動画はこちら
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珍しく長男が釣りに連れて行って欲しいと言いました。夏は相模湾によく同行しますが、冬は初めてです。ブラックバスが釣りたいとのことでしたが、あの魚は春にならないと難しいと伝えると、ではマスでということになりました。
各地で展開されている冬季釣り場か、管釣りの話をするとできれば野釣りがいいというので、極寒承知で富士五湖の本栖湖へ行きました。
本栖湖は1000円札の絵柄の逆さ富士で有名な湖です。
40年ぐらい前から巨大なブラウントラウトが釣れることで人気があり、そのモンスターブラウンを釣るために寒さをものともせずにルアー、フライマンで正月から賑わったほどです。
今ではニジマスが定期放流され、育った魚は見事な魚体になります。背中が青緑色に輝く、グリーンバック、あるいはブルーバックと呼ばれるスーパーレインボーに魅了される人がたくさんいます。しかしなかなか釣れないことでも有名です。私は昔ブラウン1尾釣るのに30回ぐらい通いました。
今でも人によっては本栖湖修行と言います。
まあ、釣れなくても景色はいいし、正月から超リフレッシュになればと。
1月3日、午前8時現地到着。湖入口の遊漁券売り場はまだ閉まっていました。
ほぼ対岸にある展望台駐車場に到着してびっくり。
冬キャンプを楽しむ人たちで賑わっていました。テレビアニメで本栖湖の浩庵荘キャンプ場が紹介されたからだと言っていました。
遊漁券は浩庵荘で買い(800円)混雑を避け、別の場所で釣りスタート。釣り方はフライ、長男はツーハンド初挑戦です。
私のタックルはロッドがGルーミスG L Xスティンガー12フィート半7番、リールはKブリッドC L 5ラインはシューティングヘッドのタイプ3。リーダーはティムコ9フィート2XにティペットはF Cスナイパー5ポンドを1mフライはマラブー。息子も同様の硬さの道具を使いました。
湖岸に立つと改めてその透明度の高さに驚きました。10m以上はありそう。さすがは極貧栄養湖。透明度は本州ナンバーワンです。
ここへキャストしフライを沈め引いてくるのです。微風だったのでキャスティングに影響はなく、20m以上は簡単に飛びました。
日差しも暖かく極寒本栖のイメージではなくなりました。しかし気配がありません。透明度が高いのはいいのですが、生物反応が水鳥以外感じられないのです。
息子のキャスティングも様になってきたので思い切って場所移動。
空いていた駐車スペースに止め、降りていくとルアーの2人組が上がってきました。聞けば4尾ヒットしたとか。
朝はライズしていたと情報をくれたので、そこで入れ替わりに釣ることにしました。
10時半、再び釣り開始するとライズがありました。大きいのと小さいのが混じっていて、それは私たちのフライの射程には十分な距離でした。
フライを愛犬やまとの毛で巻いたヤマゲフライにしてラインもゆっくり沈むインターミディエイトにチェンジ。
キャストするとしばらくフライが浮いていて、フライラインが沈むと、それに引き込まれるようにしてフライは沈んでいきます。
そこでラインを引き、フライをちょっと動かして止め、を繰り返しました。数投ののち、ググッとラインが重くなりました。さらに引くとグングンと生命反応が。
ヒットです。ゆっくり寄せてひきを味わい水面でバチャバチャ暴れている魚は小さいのですが、あまりにも美しいので見惚れていたら、ラバーネットに入れる直前にバレてしまいました。
滅多にない本栖湖でのヒットをもがしてしまったのでショックでしたが、針先をチェックし再度キャスト。
同じことを繰り返しているとまたズン、と強い衝撃がありました。
なんと連続ヒットです。
どうしたんだ本栖湖。
釣れない湖じゃなかったのか?
修行の湖で連発なんて。
それは水面を通して湖の深いところから姿を現し、左右に走りまくる中型のニジマス でした。
今度は慎重にネットイン。
湖の女神降臨、全身が銀色でグリーンバックの見事な魚でした。
写真を撮ってくれた息子もこんな綺麗なニジマスは初めて見たと感動していました。
大きさは先のより大きい40cmちょっとで、養殖マスとは異次元の美しさでした。
「本栖湖通っちゃおうかな」と思うほどいい気分になりました。
1尾目をバラしたあと、即投げして得たヒットでしたから1尾目をバラしてなければ釣れなかったかもしれません。
この1尾をリリースしたら、私は急に力が抜けました。
息子にそのままロッドごと今釣れた仕掛けを全部渡し、動かし方を教えてコーヒータイム。
一生懸命投げる息子でしたが、ヒットはなく、ヤマゲフライも根がかりでロスト。
湖畔での昼食後午後3時まで粘りましたが釣れませんでした。
後で聞いたら本栖湖は本当は夜明けか、午後3時以降がいいというので、ちょっと暖かくなったらその時間帯に攻めてみようと思ってます。
それにしても本栖湖。
釣れないイメージが吹っ飛びました。
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渓流釣りが禁漁になり、年も越し、今は真冬絶好調です。
後解禁までの2ヶ月間が待ち遠しいのですが、近年は河川の有効利用ということで、遊漁規則、県条例とは別の特別企画で、冬季ニジマス 釣り場が各地に設定されています。
ここ小菅川の冬季釣り場も禁漁になった後11月から翌年解禁するまで、キャッチ&リリース区間としてオープンしています。
遊魚料は1日1000円。特別区なので年券は使えません。
そして昨年までは12月から休業していた小菅フィッシングビレッジのエリアも釣ることができましたが、今年から冬季営業を再開したので、エリアが狭くなりました。小菅村役場前の橋の前後200mぐらいです。
この範囲に放流された魚はたくさんいます。しかし賢くなっていてなかなか難しい釣りになります。
また範囲が狭いため、10人も入ったら釣り場所がなくなってしまうぐらいの感じでした。
ならば平日に、ということで行く計画しましたが、この日は朝寒かったので現地には11時過ぎに到着しました。
広瀬旅館で遊漁券を買い、ご主人の廣瀬晴彦さんから情報を仕入れました。
大型魚も放流したそうです。河原に車で降りると、既に3名が釣りをしていました。
ガラガラという状態です。こんな日は1カ所で粘らず、全域を探ってみようと考えました。混んでいる時は魚がいるところを諦め動くと次のポイントがありません。
私が用意したタックルはロッドがメイドイン羽村のロイヤルリバー8フィート3番、
リールはクラシックなビルバラン。
ラインはW F3F。
ティムコリーダー5X9フィートにトルネード鮎0、6号を60cmつなぎました。一番細い時は0、3号ぐらい。
フライは#14のニンフ を中心に使いました。グローバグもよく使います。
まずは最上流の橋の上を見に行きましたが、魚影は全くありません。橋まで戻りその下からスタート、すぐにヒットがありました。この釣り方なのですが、私はナチュラルドリフトを心がけています。
Youtubeでもヒットシーンを映してありますから、参考にしてください。また毎月行なっているフライセミナーもありますからぜひご参加ください。
冬なのに活性が高く、ジャンプを繰り返しました。ここから釣り下り、人がいるところは挨拶して通過しました。魚がいても釣れない場所、1尾掛けると終わる場所がありました。
水温を測ってみると7,9度でした。これだけ高いと午後はもっと活性が上がるかなと期待しながら魚を探していると何と大きなイワナを発見。
これを狙ってみましたが、全く反応せず、フライをあれこれ交換しているときに、他の人が河原を歩く音で逃げてしまいました。これはまた後で狙ってみようとその場を離れ、さらに下流へと探ります。しかし広瀬さんがつい先日放流したと言っていた大型魚はどこにも見当たりませんでした。どこに隠れているのでしょうか?
下流のフィッシングビレッジに降ってしまったか?
あるいはカワウにやられたか?
まさかとは思うけど、持ち帰る人がいるとか、、、。
終点はフィッシングビレッジとの境界で、そこは堰堤の水溜りがありましたが、魚は釣れませんでした。
今度は釣り上りです。さっき魚がいたところを今度はそっと狙ってみます。
たくさん固まっている場所でも、1尾釣ると警戒してしまうのか、後が続きませんでした。
そして先ほどのイワナがいたところではニジマスが掛かりましたが、それに先ほどのイワナであろう魚が追いかけてきました。
食べる気満々でしたが、ニジマスをネットですくいリリースすると、
イワナはその魚を追わず、私の目の前をキョロキョロしていました。
そのフライを投げても食いつかなかったので、必殺の愛犬ヤマトの毛で巻いたヤマゲフライをキャスト。
すると一撃で食いつきました。
アワセも決まり、3番ロッドが思いっきりしなり、楽しませてくれました。
粘るファイトを見せましたが、1分を待たずしてネットイン。
大きさを測ってみると40、5cmありました。
その後3時過ぎにライズが始まったのでミッジというユスリカ模した極小のドライフライで2尾釣り終了。
昼食も食べずによくやりました。合計14尾でした。
小菅冬季ニジマス釣り場は2月28日までの開催です。我こそはという方はチャレンジしてみてください。打ちのめされたら午後は下流のフィッシングビレッジ、トラウトガーデンという管釣りで癒してください。2時間券もありますから。
今回の釣行の動画はこちら
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2021年の秋こそ、ランカーシーバスと呼ばれるでっかいスズキを釣ってみたいと意気込んでいたのですが、、、、。。
シケで中止が相次ぎ意気消沈。友人たちとなかなかスケジュールも合わなかったので、ソロチャーターを決行。
東神奈川のシークロの船長、岡本慶一郎さんに問い合わせをすると、ここなら空いているという日が1日だけ。
しかも夜。
夜の方がデカいの釣れますよ、とか、フライで釣りやすいですよ(誤魔化しやすい)と言われたとのでこの日でGo。
シークロに乗るのは久しぶりでした。
私は最近は単独釣行しないのですが、私の過去も知っているキャプテン岡本なら十分なパートナー。
ルアー(ビッグベイト)なら絶対釣れる、フライはチャレンジ
と言われていたので、
ダウズスイマーなどの20cmを超えるルアーとフライを用意しました。
ビッグベイトを投げるにはそれなりのロッドが必要です。
シイラやマグロを釣るロッドなら楽勝で投げられますが、釣り味が、、、、。
そこでジャッカルのビッグベイト専用ロッドを買っちゃいました。(その目的で買って持ってました)
BPMのBP C -610XH
フライも用意しました。
オービストライデントTLの9フィート10番です。これにフロティングラインを通し、フライは目立つ大きなものがいいというので、
GT用のポッパーです。名付けてフミヤンポッパー。
昔、南の島へ通っていた頃に作った結構古いフライは、時を超え、シイラ用、マグロ用で使っていました。
さてさてやったことがある人は釈迦に説法ですが、
100gを超えるルアーをバス用ベイトリールで投げる楽しさ、難しさ、飛ばなさを体験しながら
最初のポイントは2発ヒットしましたが、両方ともバラしてしまいました。
二箇所目はフライを試すと
なんと
三投目でヒットしちゃいました。
それがこの71、5cm。
実は私、いろんな魚を釣ってきて、シーバスもとっても多く釣っていますが、フライではこれが最大魚でした。
嬉しくないわけがありません。
ソロチャーターの目的完了。
そしてさらに2尾目を狙おうと頑張りましたが、
10番ラインでこのポッパーが投げにくい投げにくい、、、、、。
三箇所目ではフライが疲れすぎたので、ルアーに戻すと、、、、
ダウズスイマーにドカンドカン!
そして新型のトップウォーター、ダウズワンにも、、、、、。
釣れちゃうわけです。
しかしXHのロッドはこの70cm前後のシーバスだと強すぎて、全然曲がらず楽しい引きではありませんでした。
さらにダウスイで同じ型を追加すると、
「今日は平均サイズが小さいですね〜」と岡本さん。
え、なんで?
通常は80cm級も混じったりが当たり前なんです。
ま、今日はフライで自己最大が釣れたからよしとしましょう。
ボート代は決して安くないのになかなか予約が取れないシークロに乗って満足な釣りができました。
私岡本さんの船上での会話は
ヘラブナ。
今季の乗っ込みはぜひご一緒しましょうと。
釣りっていろんなジャンルがあって楽しいですね。
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紅葉が始まったばかりの箱根芦ノ湖に行ってきました。
芦ノ湖といえば我が国のブラックバスの発祥の地ですこの夏はバス狙いで何度か釣行しましたが、放流直後のバスしか釣れませんでした。
季節は変わり、今はワカサギの最盛期です。そしてワカサギを飽食する秋のマスの最盛期です。
芦ノ湖でボートに乗るのは初めてというオカッパリフライの達人、吉冨健志さんと共に19フィートという大型レンタルボートで湖尻から出港しました。
まずは湖尻の桟橋沖でよく釣れているというワカサギを狙いました。
マス釣りの餌として使用するためと、おかず分を確保です。ここは場所が近いせいか手漕ぎボートが密集していました。
小さなボートに3人乗りも多く、大きなボートに2人乗りの私たちから見たら安定が悪く危なっかしそうでした。
ワカサギ仕掛けはウルトラライトのスピニングルアーロッドにP E0、6号。ボート屋で買った芦ノ湖ワカサギ仕掛けは10本のカラバリ仕様でした。「エサをつけたほうが釣れるよ」とのことでしたので、ベニサシを2本おきに付けました。
ここでは水深15mぐらいの場所に魚影が見え、仕掛けを下ろすとポツポツあたり、1時間程で50尾ほど釣り場所移動。吉冨さんが普段岸釣りしているポイントの沖を沖からフライで攻めてみました。
オカッパリと勝手が違うのは水深です。岸からだとどんなに深くても5〜6mぐらいですが、ボートからワカサギの群れを追うマス狙いとなれば水深10mは当たり前、時に20mということもあります。
有名ポイントを各所回りましたが、魚探にいい反応もなく、最終的にはワカサギ釣で有名なプリンスホテル沖に落ち着きました。
ここはエンジン船でのワカサギ釣りが盛んで、アンカーを下ろさずに魚探で見て魚群を追いながら釣る船もいましたが、私たちはフライをするのでアンカーを下ろしました。
追い風に乗せて遠投し、1分以上沈めてからフライを引いてきます。時折、「あ、水面まで追ってきた。」と吉冨さん。
マスは底近くにいるのではなく、表層まで広く回遊しているようです。
私はワカサギを釣りながら、それをエサに泳がせるムーチングをするために仕掛けを準備しました。
ムーチングとはカナダのキャンベルリバーやハッカイパスでのサーモン釣りの方法で、ニシンの活きエサや、頭をカットしたエサで釣る方法です。
カナダでは大型は平均80cm〜1mのサーモンを釣りますが芦ノ湖ではせいぜい50〜60cmですから、仕掛けを小振りにしました。
ミニチュア版です。
ロッドはがま波さぐりⅡ1号-33、リールはダイワルビアス3012、ラインは6ポンド、オモリはナス型5号。ハリスはフロロカーボン2号を1m、ハリはナノスムースコートのがまかつチヌR3号です。
他の船もみんなムーチングを思われる仕掛けを出していました。時折掛かっているのは40cm前後のニジマス のようです。
私たちのほうはといえばワカサギは好調に釣れましたが、マスは一向に掛かりません。
また危険な釣り人もいてワカサギが連続で掛かっていると近くに寄ってくるのです。
おそらく飲酒しているのでしょうか?周りのことを気にかけずしかも5人も乗って大騒ぎしている人もいました。
私たちはフライもしているので同じエリアを何回か移動し、アンカーを打ち直し釣り続けると、吉冨さんのフライにヒットがありました。
それは野生化したと言えるヒレピンの美しいニジマスでした。
春先の放流したての尻尾が丸い魚とは程遠い完璧なボディ。
ニジマス の本来の姿でした。
これをリリースし、30分ほどするとまたフライにヒット。今度も美しいニジマス でした。
私のエサ釣りにはヒットしません。
なぜだといろいろ考えました。
もしかしたらみんながムーチングをやっているので魚が賢くなっているのではないかと仮説を立て、ラインを2ポンドに変えました。
ハリも小さくしハリスを細く1号にして1、5mぐらいにしました。そしてエサのワカサギも食べやすそうな小型をつけていたのですが、一番大きいものに変えました。こうすることにより元気に泳いでいる時間が長く、魚が大きいのでハリも目立たないと思ったのです。
その仕掛けに変えてから30分、待望のアタリがありました。
柔らかいロッドの穂先が水面に突き刺さったと思うや否や、ボートの反対側で魚が跳ねました。
リールのドラグが軽快な音を立てます。
急いでロッドを取り、水中に突っ込んでエンジンを交わし、反対側へとロッドを向け、さらに前方にはアンカーロープが入っているのでそれを避けるために、吉冨さんと入れ替わって一番前に行きました。そしてまたジャンプ。
逆光でしたが完全に魚体をさらけ出しました。その時点ではそれほどのサイズではないと思っていましたが、ラバーネットですくった時には50cmを超えていると確信しました。
その魚体はヒレピンでパーフェクト銀色に輝く極上の魚でした。
ネットに入った時点では銀ピカのニジマスだと信じていました。
しかしよく見ると、ニジマス独特の側線上のピンクの帯がなく、背ビレや尾ビレの黒点がありませんでした。
この魚はなんとコーホサーモンです。和名はギンザケ。
全長53cmというサケにしては超小型ですが、湖で育ったサケマスの仲間としては立派だと思います。30cmぐらいまで淡水コーホなら管釣りなどでも釣ったことがありますが、このサイズは初めてです。
いつもならリリースするのですが、コーホと分かった途端に食べてみたくなってキープしました。
家で捌いてみるとその身はピンクで脂は海産と比べれば劣る感じでしたがとっても美味しかったです。
大物ブラウン、またはニジマスは全くヒットしませんでしたが、
初めての淡水コーホと対面しサケマス魚類研究家としてはいい経験になりました。
今回の釣行の動画はこちらを
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(撮影・木下智美)
海には様々な巨大魚がいます。
その大きさと迫力は人の考えをも凌駕します。
今回は静岡県で、相良港の大洋丸(松下正治船長)に乗り、カジキに衛星タグを打つという海洋調査中に起きたハプニング!
カジキヒット!
そして巨大なアオザメが現れました。
動画もアップしました。ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=np4L_pdHXcc
(撮影・田島薫)
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年々エキサイトする相模湾のキハダ。
その中で私たちは最もエキサイティングだと考えているのはルアーのトップウオーターゲーム。
小魚を追いかけて水面に跳ねるマグロに向かってルアーを投げる。
水面でうごめくルアーに、水しぶきを上げて食いつくマグロ。
それが見える。
こんなスゴイゲームが相模湾の江ノ島沖でできるのです。
エサ釣りと違って誰でも簡単に、ではありませんが、
通っていればチャンスがきます。
そのチャンスをモノにしたものが勝利の笑顔に。
同乗した仲間は、マグロを分けてもらって幸せになり、
「次こそは」と熱くなるのです。
仲間を集めて
ぜひお出かけください。
動画もアップしました。ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=8vDD4x8yobo
アキヤというペンシルが有名ですが、キハダの射程範囲にきちんと投げて引けば
この30年前の元祖ペンシル、トビペンにもこの通り。フックはがまかつチューンド管ムロ。
ロッド・がまかつラグゼオーシャン トップギア 83H
リール・ソルティガ5000
ライン・サンラインシグロンPE4号
リーダー・サンライン大物ハリス24号
鈴清丸船長 鈴木清一さん、長男は第8鈴清丸の鈴木繁和さん、次男は竜海丸船長鈴木直樹さん。
この2人の相模湾マグロカリスマ船長のお父さんなんです。スゴイ人です。
マグロにハマった若者たち。勝利の笑顔。
鈴清丸 電話 046−856−7505
#鈴清丸
#相模湾
#マグロ釣り
#キハダ
#アキヤ
#ソルティガ
#ステラ
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2021年7月、梅雨が明けてすぐに相模湾に乗り出しました。
船は三浦半島の長井新宿港の第8鈴清丸。しげちゃんこと鈴木繁和船長です。
ヒットシーンも撮影できましたのでぜひ最後までご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=ovQVveDbWAY
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釣りのスタイルは人それぞれですが、誰もが一度は1メートルを超える大物釣ってみたいと憧れたことがあると思います。
我が国の淡水の大物として、北海道のイトウ、関西のビワコオオナマズ、そして四国のアカメは日本三大魚として有名。
そしてコイ科魚類の大物と言えば中国四大家魚と言われるアオウオ、ソウギョ、ハクレン、コクレンがいます。
家魚とは養殖魚のことで、巨大魚であっても食性が違うため、一つの大きな池で飼うことができるのです。
日本へも明治以来、移入が繰り返されましたが、資料によれば1943年に利根川水系に放流したものだけが定着したと言われています。
その後この魚たちは自然繁殖を繰り返しているのでもはや家魚ではありません。
この四大魚釣り専門の人には思い入れがあるでしょうけれど、私は四大巨魚と呼びたいです。
実際に国内の淡水魚釣りにおいて、前述の三代魚の大物は幻に近く、また手軽に狙うことはできません。
例えば北海道のイトウは、現地の友人がキャッチ&リリースによって個体数が増え1メートルは幻だけど70cmぐらいまでならたくさんいるよと言ってましたが、東京からは遠いです。
私が数年前から興味を持ったのがソウギョです。以前フライで70cm級を釣ったことはありますが、当時1メートルを釣った経験がありませんでした。
私のソウギョマスターでもある市川満さんは、埼玉県を流れる元荒川で大物ソウギョをたくさん仕留め、その中の何尾かは釣りのギネスとも言われているI G F A(国際ゲームフィッシュ協会)公認、世界記録になっています。
最大で121cm、26、2kg(20ポンドライン・約5号)という超大型です。私も市川さんの案内で何度も挑戦し、最初に釣った魚が全長112cm、17、2kg(8ポンドライン・約2号)でした。2017年9月7日のことです。これは世界記録とまではいきませんが、JGFA (ジャパンゲームフィッシュ協会)公認の日本記録になりました。
日本記録になったソウギョ112cm。
市川さんは単に大物を釣るだけでなく、技術の向上のために2ポンドでどれだけ大きいのが取れるかチャレンジを続け、昨年(2020年)ついに118cm、20、7kgを釣りました。ファイトタイムは3時間半です。
これはすごいというより「バカなの?」と言いたくなる釣果です。
2ポンドは約0、6号です。こんな細いイトでやるなんて。変態です。(笑)
5号でやれば2〜3分で上がったかもしれません。
実はこの魚をキャッチするまでもったいないぐらいの魚に切られているそうです。
市川さんと一緒に元荒川で記念撮影。110cm、16kg。
しかし普通に釣ったら面白くないという市川さんのスタイルならではです。その技術と忍耐が想像できます。
ヒットした後、3時間半もロッドを支えなければならないのですから。
切れるなと言う刺激が続くのですから。
埼玉県では昨年まで5月20日から7月19日まで県条例でソウギョは禁漁になっていましたが、今年からそれが解除になりました。行かない理由がありません。
6月末、市川さんとともに坂東太郎のあだ名を持つ利根川に行きました。日本一流域面積が広い川で元荒川のソウギョはここから遡上して来るのでそれを先に迎え打とうという作戦です。
現地に着くと川幅は広く、大物の気配が漂っていました。
使用したタックルはロッドが、がま磯カゴスペシャルⅣ4.5号−53を中心に磯竿の4号クラスを4本、リールはデュエル・12スピーディと1個だけチームダイワT D X103P V、ラインは全てサンラインの磯スペシャルビジブルフリー2号(8ポンド)です。ハリは伊勢尼15号。エサは現地調達で葦の葉。
午前5時に全仕掛けを投入し終わり、待つこと一時間余。6時を過ぎた頃最初のアタリがありました。ソウギョが葉を噛み始めたコツコツという前触れから、ギューンとロッドが入りました。
すかさずファイトに移りましたが、そのリールを見てびっくり。大物に安心なスピーディではなくチームダイワでした。バス用リールで戦えるか?という不安もありましたが、ラインは8ポンド。ドラグ負荷は緩いのでなんとかなるでしょうと気にしないことにしました。
いつもの場所とは違い水深があるからなのか、なかなか姿を現しません。もしかしたらレンギョのファールフックかもしれないということも脳裏を横切りました。しかしリール巻いてはドラグを出されを繰り返し、それがかなりの大物であることを確証しました。
5分ぐらいの攻防で水面に姿を表したのはソウギョでした。安心しました。
弱らないうちに救ってしまうとネットの中で大暴れし、鱗が剥がれやすくなります。足場が低いところまで誘導し、市川さんが差し出した巨大玉網に収まるまでさらに3分ぐらいかけました。
バス釣り用のTDーXで上げることができた105cm
岸にあげて測ってみると、105cm、12kgでした。ボガグリップ(本家)を使って水に戻し、元気になるまで支えます。魚はまもなく泳ぎ去って行きました。ボガグリップはフィッシュグリップとも呼ばれコピーの格安品がたくさん売っていますが、大物に使うと曲がって魚が落ちるので本家を使うことをお勧めします。
大物釣りは大変です。なかなか掛からないので、釣りまでも大変ですが、釣ってネットに入ってそれから逃すまでも大変なのです。
大物の命は、釣った人の手中にあるわけですから。
これは元荒川でボガグリップでリリースする様子
今日はすぐにヒットしたので期待感十分に釣りを続けましたが、その2時間後に1回アタリを逃したのみで、さらに5時間待ちましたが何も起こりませんでした。
いつかこの大河で市川さんが釣ったような大物ソウギョと出会ってみたいものです。
その後もチャレンジは続きました。
翌週は109cm、15kgのソウギョ。
そしてさらにその翌週は97cm、13kgという巨大なハクレンまでヒットし、無事8ポンドラインでキャッチすることができました。
シートとラバーネットを少しでも魚体へのダメージを少なくするためと使用することにしました。
がまかつの磯竿にデュエルの超小型トローリングリール(12スピーディ)。
ラインはサンラインの磯スペシャル2号(8ポンド)
これが私のソウギョ標準タックル。(シートを使わなかった頃は草の上に置きました。)
#ソウギョ
#ハクレン
#利根川
#四大家魚
#巨大魚
#坂東太郎
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人気急上昇のタイラバ。
マダイが簡単に釣れると言いますが、、、、。
初めて体験してきました。
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ルアーで釣れる魚の種類がどんどん広がっています。約20年前、世界に名だたる釣り餌のメーカー、マルキユーの宮澤政信会長(当時は社長)と、このまま人間の科学力と魚への知識が広がったとき、ルアーでいろんな魚が釣れるようになるでしょうとエサメーカーの開発力について話をしました。マダイやクロダイまでが当たり前のようにルアーで釣れるようになる時が来るということを昨日のように覚えています。
少なくとも、1995年に私が「ソルトウォータフィッシングマニュアル」(山と渓谷社)から出版したときには、マダイルアーの市場はありませんでした。
今ではその2種は当たり前にルアーで釣れるし、アジやメバルでさえ、専門のルアーロッドがあるほど一般的になっています。
ルアーフィッシュングというのはフィッシュイーター(魚食性)の魚をダイナミックに釣るものだという時代にエサ釣りから転向してルアーを始めた私は様々なゲームフィッシュと呼ばれる魚をルアーで釣りました。ジグでマダイを釣ったこともあります。しかし鯛ラバと呼ばれる鯛かぶらの釣りが流行り始めてから何回か挑戦しましたが釣ったことはありませんでした。
今回は奥山塾フライキャスティングレッスンの参加者の1人、川添法臣さんが船釣り名人で、是非一度とお誘いを受けたので行ってきました。教えてくれるという人がいることは幸せです。
場所は御前崎、ここでやれば初心者でも間違いなくヒットしますよと川添さん、まかり間違えば7kgオーバーの可能性も十分にありますよと、結構煽ってくれました。
鯛ラバは丸いオモリにラバースカートが付いたルアーです。泳がせると、タコが泳いでいるようにも見えますが、果たしてこのルアーをマダイはなんだと思って食いついてくるのでしょうか?
過去に鯛ラバでヒットした魚はマハタやスズキ、ブリやクロマグロそして淡水では中禅寺湖のレイクトラウトも。ルアーの持つ誘引力は無限ですね。
当日は朝5時半出港、一路御前崎沖を目指します。
今回の私のタックルはロッドがジャッカルビンビンスティックB S C−610U LV C Mというタイが勝手に掛かるということで評判のものに、リールはダイワ・ミリオネアC V―Z253L。ラインはP Eジガーの1号を200m。リーダーはF Cスナイパーの20ポンド(約5号)を3m。そしてルアーはビンビン玉を45〜250gまで用意しました。
開始早々、艫にいた人に40cm級がヒットしました。気合が入ります。海底まで沈め、着底したらすぐに巻き上げ、一定のスピードでルアーを泳がせます。10m程巻いたらまた沈めて、それを繰り返します。
沈めて巻くだけで勝手に食いついてくる。そんなイメージを持っていました。追いかけてきて、ハリまで加えない場合は、ブルンブルンとアタリがあるので、止めもせず、アクションも加えず、そのまま巻き続けるとグーンと重くなる。そういうアドバイスで始まりました。動画ではイトも結べなさそうな初心者の女の子がバンバン釣っているのをみたこともあり、いるところに行けば簡単にヒットするのだろうと思っていました。そしてそう、ここは御前崎なのですから。
甘かったです。まず川添さんにヒットしたのは小型のイズカサゴ。そして私にきた大きなアタリはうっかりカサゴでした。
潮が早くなると水深50m余で、最初の着底はわかるのですが、2度目3度目になるとどんどんラインが出ていき、着底すら分からなくなりました。
なんと情けない話でしょう。過去には水深30m以浅しかやったことがないので、その深さに対応できませんでした。
それでも川添さんのアドバイスで、ビンビン玉を爆流200gに交換しティップの跳ね上がりで着底がわかるようになりました。そして川添さんが同じく200gで釣った後、私にも御仏のご慈悲と言うべき1尾がヒットしました。1kgぐらいの小型でした。このサイズは過去にビシ釣りで何尾も釣っていますが、ルアーで釣れたことがとっても嬉しかったです。
船長も川添さんも今日はとても調子が良くないと言っていましたが、その後川添さんも私も1尾づつ釣ってこれは両方ともリリースし終了。
正直に言いまして、まだこの釣りが全く理解できていません。しかし川添さんがリベンジマッチなど誘ってくれているのでこれから何回かやってみて、ゆっくり技術を習得していこうと考えています。
それにしてもマダイは鯛ラバをなんだと思って食いつくのでしょうか?釣ったマダイの胃の中はカニがたくさん入ってました。
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オイカワ釣りの動画をアップしました。究極のオイカワ釣り。
今までにない角度からオイカワを追ってみました。
環境や自然科学も入っています。
会話も楽しく聞いてください。
最後までごゆっくりご覧ください。
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トリコロールスプーンで釣れた中禅寺湖のレイクトラウト 70cm。
魚を騙して釣る面白さ
ルアーの定義は「金属や、樹脂、木などを使って小動物を食べる魚を釣るために作られたもの。」としておきます。
私がルアーを始めた頃は「味も匂いもない偽物で魚を釣るのが面白い。」と言われ、
餌の代わりに使うものではなく、こんなおもちゃみたいなものに魚が食いついてくること自体が衝撃的だったのです。
ルアーの中には優秀なものもあり、投げてリールを巻いて引いているだけでよく泳ぎ、釣れてしまうものもあります。
おそらくビギナーズラックということが最も起こりやすい釣りであるとも言えます。
私が初めて釣った芦ノ湖のブラックバスは40cm。
その魚はスピードシャッドというルアーの棒引きで釣れました。当時は棒引きしか頭にありませんでしたから。
ルアーに食い付くきっかけ(捕食スイッチ)
ただ巻くだけでは活躍してくれないルアーもあります。そういうルアーに命を吹き込み、魚に食いつかせるのは私たちの技術です。
リールの巻き方、ロッドの動かし方によって、いきなりそれが餌になります。
今、多摩川上流でヤマメやイワナに大活躍のトリコロールミノーはロッドを小刻みに動かすトゥイッチという技術で美味しそうな小魚に変身します。
多摩川水系のイワナ・トリコロールミノーで
ここで初心者の方にアドバイスです。ルアーは食欲旺盛な魚がお腹を空かしている時、あるいは攻撃対象になっていて、なおかつその射程範囲に届けなければ釣れませんが、時に簡単に魚を引き寄せてくれます。
捕食スイッチが入ると勝手に掛かってくることもあります。東京湾のシーバスなどはその典型です。何もしないで沈んでいくルアーに食いつくのですから。
多摩川水系のイワナ・ベイトリールとトリコロールミノーで
トリコロールミノーで多摩川水系のヤマメ
釣れると言われている優秀なルアーだけ持っていればまさに餌の代わりになり、紛失するまで釣れ続けるわけですが、そうはいきません。
同じ場所で同じ釣り方をしても、釣れる時と釣れない時があるからです。そこから釣りの科学が始まるのです。
欧米発祥のルアーはその昔国産品は少なく、輸入品に頼っていましたが、今では逆に日本製が市場を埋め尽くしています。しかも対象魚別に細分化され星の数ほど種類があります。
ルアーに人が釣られてる
それらを見て「こんなルアーがあるのか?」と目を輝かせ、ワクワクしながらそれに見入ることもあります。我が家にもおそらく何千個というルアーがあり、何度も断捨離したほどですが、それでもこの年になってまだトキメキます。それは新しい研究心、探究心、そしてこれで釣ってみたい。という気持ちからなのです。
これまでに経験したことがあるのですが、いつも同じルアーで釣り続けていると飽きてしまいます。贅沢ですがだから新しい何かが欲しくなるわけです。
人によってはその逆で、釣れると言われたルアーも数多く試してみたけど未だ確証が掴めていないから次々欲しくなるといったケース。また釣るためではなく、コレクションとして持っていたいという願望もあるのです。たくさん買ってしまう人は実は物欲でルアーに釣られてしまっているのです。この現象は餌釣りにはないことです。
さらにルアーが偽物だからどんなにたくさん所持していても「魚を騙して釣る。」という行為にはいつも新しい発見があります。
世界に名だたるルアーメーカー、ジャッカルのデザイナー佐々木平麿さんが教えてくれました。
「もうすでに研究し尽くされたと思われるブラックバス釣りでも、魚の習性や捕食スイッチに関して新しいことが次々にわかるので、新しいルアーがどんどん作れるんです。」と。
魚も偽物を見破るようになるので、それまでのルアーでは掛からなかった魚が、新しいルアーで釣れるのだそうです。
この35cmのバンブルズジグ(ステンレス版でシルエットを大きくしている)に40cmのイナダが食いつくそうだ。楽しくないか?
彼が開発したタチウオ型のロングブレードのルアーは、全長35cmもあり、ブリの仲間がタチウオの幼魚を食べることを知って作ったユニークなものです。これで同じサイズのイナダも釣れたそうですから驚きです。
今年はこれで釣ってみたいと目標もできました。
魚も賢くなります。例えるなら、餌渓流釣りのエサは、イクラ、ミミズ、ブドウムシがメインですね。
あとは現地で川虫を採取します。これで当たり前のようにイワナやヤマメは釣れます。
しかし時にエサでは釣れない警戒心の強い大物はルアーで簡単に掛かったりします。
逆にブラックバスやナマズなどルアーで釣るのが当たり前とされている魚は、
エサ釣りすると簡単に釣れてしまいます。
魚が釣りたいのだが、欲しいから釣りをするわけではないという余裕
釣り人の嗜好性で言えば水面に出てくる魚しか釣らないと、トップウォーターゲームしかやらないという人もいます。
満足度を求めるだけでなく心に余裕がある人でないとできない釣り方です。
水面に出てこない魚は釣れませんが、出てくる魚は比較的大きいという傾向もあります。
これは長男がポッパーで釣ったロウニンアジ25kg
過去に私が釣った最大魚でクロマグロも、ロウニンアジも、ニジマスもコイもみんな水面でヒットしています。
食いつく瞬間が見えるのですからさらにエキサイティングです。
いかがですか?前述の通り、ロッドとリールを操作してルアーで魚を釣るというゲーム。
ルアー経験がない方はこの春から是非。やっている人は実績と趣を考慮して自分の釣り方を振り返ってみてください。
川でスプーンをつかって釣るのはベーシック。犀川にてルアーはオリエン10g
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三寒四温の温の日はカラッと腫れ上がり、朝は寒くても日が昇ると暖かくなってきます。
釣りに行く陽がいつもそんな日だと嬉しいのですが、今回はたまたまそんな日に当たりました。
東京都下を水源とする空堀川は、途中で柳瀬川に合流し、さらに荒川に入り、東京湾に注ぎます。
狭山丘陵から青梅街道あたりが多摩川水系と、荒川水系への分水嶺のようです。
高度経済成長期には排水を直接流したドブ川で、下水の強烈な匂いがする川だったそうです。
多摩川の下流と同じく、一時は死の川でした。1981年に汚水処理が始まり、多自然型の川へと作りかえられ水がきれいになると同時に魚も戻ってきました。
オイカワがたくさんいるという噂を聞き、フライタックルを持って行ってみました。
ロッドはアルトモアX842−3(2、5m2番)にリールはアルトモアS100。ラインはW F2F。リーダーはティムコ7x9フィート。ティペットにはトルネード鮎の0、3号を結びました。使用するフライはドライの16〜20番です。いわゆるミッジサイズという極小フライに近いものがありますが、オイカワの口が小さいから小さいフライを使うというだけで、スレ切ったニジマスのように、フライを見破るから小さいフライを使うのではありません。
動画はこちらから
現地に着くとすでに先行者がいました。情報収集のために声をかけると、いつもS N S
で見かける西田勉さんでした。これは驚きです。
彼は立川在住で、実家が空堀川のすぐそばです。幼少の頃からこの水域で釣りに親しみ、フライフィッシングを始めた今はハンドメイドの釣具で釣っています。その中のオイカワ専用ネットをS N Sで見て、私は印象に残っていました。
お願いして一緒に釣りをすることにしました。初対面にもかかわらず気さくな方で、いろいろと教えてくれました。
私は番手の低いカーボンロッドを使っていますが、彼のは手作りでした。中古の渓流竿の穂先がや柔らかいところに着眼し、これにガイドやグリップをつけてフライロッドに。ユニークなのはガイドに文具用のクリップを使用したことでした。
私も振らせていただきましたが、竹竿なのでキャストフィーリングは抜群。きれいなループで飛んでいきます。彼は2番ラインを使っていましたが、1番でも大丈夫そうでした。そしてオイカワを掛けた時も無理なく穂先が曲がって取り込めます。
エサ釣りのハエ竿と呼ばわれるカーボンオイカワロッドは柔らかくてよく曲がりますが、引きが気持ちよく伝わってきます。そんな感じのロッドでした。
カーボンフライロッドですとたとえ2番でも魚が小さすぎるので、アワセる力の加減では魚が飛んできます。実際に私はよくやります。
フライの釣り人はグラスロッドを使う人もいますが柔らかすぎてロッドは曲がりすぎて吸収されるため小気味よい引きが味わえません。
私のロッドはアワセの時に飛んでこなければプルプルという引きは楽しく味わえます。
私も和竿改造フライロッドが欲しくなりました。
そして極め付けは写真にもあるとおりオイカワ専用ネット。材料は全て100均ショップで入手したそうで、つまり材料費は300円。とても素敵なネットでした。
釣りの方といえば、前述のようにオイカワは口が小さいので、フライへのアタックがあっても中々掛かりません。10cmクラスがたくさんいればフッキング率も上がりますが、無数にいる5〜7cmサイズがパシャとアタックしてもフライが吸い込まれず、口の中にフックが入りません。
これを専門に狙うならさらにティペットを細くし、フライを吸い込みやすい小さいものにする必要があります。西田さんは26番まで使うそうですが、それでも掛からないのはもっと小さいのがアタックしているからでしょう。ドライフライの限界です。20番のフライを食べてくれるサイズに絞って釣りをしました。
それにしても魚影は濃く、こんなにいるの?と驚いていたら「この冬はカワウの襲撃がなかったので。」ということでした。川の生態系を乱すのは外来生物ではなく、カワウが張本人かもしれませんね。
西田さんと一緒に釣りをしてオイカワに対する価値観がまた少し変わりました。対象魚の大きさ問わず、釣り人が考え方を変えて「小さい魚を楽しく釣るのだ。」となれば、フライフィッシングはどんどん面白くなります。
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