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2014年6月 2日 (月)

福島県の川内村に行ってきました。

川内村といえば、原発事故でしばらく閉ざされていた村ですが、このエリアはサケで有名な木戸川の源流域にあたります。

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木戸川のサケは毎年モニタリング調査をして、放射性物質がどれだけ含まれているのかを調べていますが、いつも結果はND(不検出)。一緒に溯上してくるマルタから3700ベクレルという高いレベルのセシウムが検出されたことは記憶に新しいものです。

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今回は上流の川内村エリアで、渓流魚を釣って、それから出る放射性物質を調べるという企画があることを、知り合いから教えていただいたので、仲間を誘って参加してきました。

木戸川下流と上流、両方行ってこそ、という気持ちと、それから、こういった企画は現地復興支援に繋がると思ったからです。

 その貢献度は微々たる量でしょうけれど、未だ現地へ行ったことがないという2人は「行くだけで価値がある。」と喜んでの参加でした。

 さて、この木戸川上流部は渓流魚から放射性物質が検出されているのですべて禁漁になっています。

 最初に断っておきますが、モニタリング調査を企てた「福島県の釣りを楽しむ会」がいかにして現地の行政(観光協会)や住民、漁協と交渉して調査を開始したかといういきさつには触れません。 どんな人が、どんな努力をしてこうなったかということとは別のページを調べていただければ幸いです。

 一般人として参加しましたので、釣りがきっかけで現地へ赴く、それでいいと思っているからです。

 

 この報告では現地へ行ってみての感想と、愚痴に近い言い訳(笑)をのべることにします。

 イベントが行われた5月31日(土)~6月1日(日)の2日間は記録的な猛暑で、木戸川本流の水温は18℃、支流も私たちが入った場所は14℃と15℃というこの時期にしては高いものでした。 初日午後、村で唯一と言っていいほどの自然娯楽施設「いわなの郷」に集まった参加者はこれまでのいきさつ、調査報告を聞きました。

 過去3回行った調査からは2012年6月の最高で598ベクレルをはじめとし昨年7月には水系は違うのですが富岡川から230ベクレルという測定値があったそうです。(いずれもセシウム137)ホットスポットと呼ばれる場所もあり、そこで釣れたイワナからも高い数値が出ていました。(参考のために、国が定めた安全基準としての食品の放射能は100ベクレル以下ということです。)

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 そして今回はどうなるのだろうと、心配しているのは私たちだけだったでしょうか?

 なぜそんな話をするかというと、この説明が終わった後、「今朝、どこそこ川で釣りをしたけど、よく釣れましたよ。」という報告があったのを皮切りに、ほとんどの方々が放射能心配モードから禁漁河川で釣りたいモードに変ってしまったからです。

 

ちょっと待って。

モニタリング調査は明日の朝からではないの?

実はフライングで釣りをした人が何人もいたのでした。

そんな話を聞きながら、隣にいた何度か参加したという方から

「密漁も入ってますよ。」

「昨年も調査日に川へ降りたら先行者がいましたから。」

という話も聞きました。

ま、これが日本の渓流釣り文化(?)でもあるかもしれないので、そのあたりは抑えて、、、。

 その夜夕食時には、夕食ではなくアルコールと仕出しのオードブルによる、交流会となりました。旅館は10割そばのお店もやっているので山の幸が入った美味しいそばなどを期待していたのですが、あてが外れました。

 そこでも放射能からの復興の話より「私は今朝何匹釣った。」という話で盛り上がっていて、私たちは完全に外様でした。皆さんが釣り談義で盛り上がっていた午後10時私たちは部屋へと引き上げました。

 参加募集15名のところに36名も集まってしまったので、旅館の部屋がなくなってしまったこともあり、私たちは相部屋でもなんとか部屋をあてがっていただきましたが、寝袋で寝た方も大勢いたそうです。

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 翌朝、割り当てられた区間に3名で入ったのですが、川に下りてビックリ。とても小さな川でした(一番上の写真)

3名では釣りにくかったことは言うまでもありません。

なぜって?

 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、渓流の魚は警戒心が強いので、静かにやるほうがいいのです。一組が釣ると、釣り上げられた魚は別として、残った魚は隠れてしまい、しばらく釣れません。交代で釣るにしても2名が限界です。もっとも禁漁だったのですから、魚影が濃く、3人で交代しながら釣っても十分な釣果があるのなら話は別ですよ。

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 しかも、、、、。

 私たちが川へ降りたのは午前7時ごろでしたが、先行者がいたみたいな足跡がくっきりと残ってました。川への降り口に車は止まっていませんでしたから、早朝釣って引き上げたのでしょうか?それとも前日。フライングした人たちの誰かが入っていたのでしょうか?

 残念でしたね~

苦労して釣ったのはチビヤマメ3尾。パートナー二人はボウズってしまいました。

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 これでは他のグループもそれほど釣れてないのでしょうか?

 集合場所に戻ってみると、他は釣れているんです。

 私たちと、もう一組だけハズレがあり、あとは釣れていました。

 私はこんなに釣りが下手だったのかと、悔やんでいると、そして反省もしていると、渓流釣りが初めてという女性参加者が「4尾釣りました!釣らせてもらいました。」とニコニコ顔。

 何度も参加しているベテランがガイドしたそうです。

 やはり場所なのでしょうか?

 

 いや、やっぱり下手なのでしょうね。自分で思っているよりも。

 釣りたいならもっと修行が必要ですね。

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 復興支援企画なのですから参加することに意義がある、ということでこれ以上釣果を悔やむのはやめましょう。

 8000円という参加費もぜひ支援に役立ててて欲しいものです。

釣りがきっかけで川内村へ行く機会が持てたということで、いい経験になりました。

さて

 帰路は最近非難解除になった富岡町経由です。人が住んでいない抜け殻のような町をみて福島が初めてというパートナー2名は、しんみりとしていました。
パトカーが頻繁に行き来していました。空き巣の監視もしているらしいです。

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最終目的地は木戸川河口。

秋になるとサケが上ってくる、という話を2人にさんざんしていましたら、その場所はこんなところというのを見せておきたかったので行ってみました。そして津波でさらわれた場所などを見学し、帰路に着きました。

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がんばれ、木戸川!私たちは応援しています。としか言いようのない小さな小さな復興支援活動でした。

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