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2015年5月18日 (月)

フィッシングカレッジ・講義レポート

5月11日の講義レポートを、2年生の石川新君が書いてくれました。

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釣りと社会 明るい未来に向けて

 

海洋環境学科2年 石川 新

 

 今回でフィッシングカレッジは102回目の講演を迎えました。今回も前回と同様、カフェ形式の机配置にいたしました。

 

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 最初に奥山先生から、釣りをしても良い正当な理由とは? というテーマでお話していただきました。フィッシングカレッジでは釣り好きの方が多く来ますが、中には釣りをしない方もいらっしゃいます。

 釣りをしない方にとって、釣り人の行動のなかには理解できないものがあります。その一つがキャッチアンドリリースです。キャッチアンドリリースは小さい魚を逃がす、必要な量以外の魚を逃がすなど釣り人からすれば様々な理由で行います。しかし、それらは釣り人の論理に過ぎません。

 釣りをしない人から見れば、釣った魚を持ち帰らないのであれば、はじめから釣りなどしなければよいのに、と感じるわけです。このことについて奥山先生は日本と海外のキャッチアンドリリースの違いを例に挙げながら、釣り人の視点で話されました。

 

 その後、今回は海洋大の海洋政策文化学科の准教授である、工藤貴志先生に講義をしていただきました。工藤先生は100回記念のフィッシングカレッジでもお話してもらいましたが、その際は講義の時間が15分と短く、終了後に多くの来場者から、もっと工藤先生の話を聞きたいという声が寄せられました。

 

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 工藤先生は、釣りは、人と自然とのかかわりであり、釣りで得た知識は伝統的な生態学知識であると話されました。伝統的な生態学知識とは、経験を通して蓄積される自然に対する知識だとのこと。

 その例として、楽水橋でボラ釣りをするおじさんの話をされました。運河のボラは臭いというイメージですが、ある時期限定で、外洋から入ってきたばかりのボラは美味しいのだと。
 ボラはこうした釣行によって、魚やその土地の自然について知識を得るということは大小の違いはあっても、釣り人の多くが感じることだと思います。

 ただ、この釣り人の生態学知識はローカルな場所でしか当てはまらない場合が多く、普遍的な特徴を必要とする魚類学などの専門知識とは馴染まないというお話もされました。

 

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 次に、釣り人の社会貢献について、語られました。往時のアウトドアブームとは比べれば減りましたが、現在でも釣り市場の規模は1500億円あります。釣り人はそのような経済効果という役割だけでなく、人命救助や釣り場環境の保全などの役割を果たしています。

 

 最後に、釣り人の専門知識と大学の科学的知識の融合の意義を語られ、本講義を締めくくりました。フィッシングカレッジを通じて、そのような知識の融合ができたら良いと、強く感じさせる講義でした。

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美術魚拓「竜の子会」の星野龍光会長から、ヤマメの魚拓を。

終了後は懇親会で盛り上がりましたよ。

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懇親会幹事の長田拓己くん、ありがとう(奥山)

 

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