FISH UP秋川湖 釣れないというウワサの真相は?のマス釣り フライフィッシング 攻略法を見つける
管理釣り場秋川湖を攻略するために再び行って来ました。
今回のレポートはかなりマニアックです。
釣りをしない方は写真だけ見て文章はスルーしてください。
群馬のフライフィッシングの曲芸師、岡部保夫さんと攻略法セミナーを行いました。
急遽の募集で2名が参加表明、うち一人がドタキャンになったため、3人で行って来ました。
加賀フィッシングエリアでもバシバシ釣りまくり、利根川水系でもサクラマスやモドリ、ヤマ
午前6時40分。現地に着くと車の行列。

並んでいたのは、フリーマケットに出店する人たちでした。ホッ。
別の入り口から入ると加賀谷さんの車が見えたので、一緒に受付。
周囲はまだ暗く、気温も低かったので
「行くぞ!」という気合もなくゆっくりしていたら、
アレヨアレヨという間ににたくさんの人が来て、
埋まって行きます。とはいえ、ルアーの人はその10倍以上です。
ルアーは人気があるんですね。
ちょっと前に地元のルアーやフライをやる人に
「行きましたか?」って聞いたら
持ち帰れないので行かない、って言ってました。
そうですここは、珍しいポンドエリアのキャッチ&リリースルールなのです。
で、フライエリア(優先という言葉は省略します)の手前が空いていたのでそこに3人で入りました。
受付で聞いたらここもフライOKとのことでしたから。
ここでまず試したのはフローティングラインから。
岡部さんが得意とするKフィッシングエリアではフローティングラインに
ウエイト入りのフライです。
マラブーやビーズヘッドのソフトハックルなどを引くと、
入れ食いとは行きませんがぽつらぽつらと当たりました。
なかなかフッキングしません。
ヒットに対してフックアップ率が悪すぎるのです。
なぜでしょうか?
魚が小さいので食い込みが悪いのでしょうか?
そうでした。
2番ロッドでキュンとヒットすると外れませんでしたから。
魚がヤマメサイズ(20cmぐらい)ばかりだったので6番ロッドだと食い込みが悪かったみたいです。あるいは掛かっても、魚の体重がなく、ロッドが硬いので首振りについていけず、バーブレスフックが外れてしまうわけです。
ならばでかいの釣ればいいじゃん。
時間が経つにつれ、周りを見る余裕が生まれ来ますね。
9時をちょっと過ぎた頃には
フライエリアの真ん中あたりにいた人がツーハンドロッドで遠投し、沈めて釣っていて、バシバシヒットしていました。しかもいいサイズを。
やはり沖の深いところにいるやつを狙っているのか?
そう考えるより聞いた方が早い。
岡部さんがその名人に聞きに行くと、
ベタ底だそうです。
自分が知らない世界は、まず釣れている人の真似をしろというのがセオリーですから
試してみました。
私はJスイッチというセミツーハンドロッドに
デルタシューティングのファーストインターミディエイトを使って遠投。
そして小さいのを何匹か釣るうちにズシッと
反射的にセットフックすると、これまでとは魚のサイズが違うとわかるいいヒキが来ました。
これは50cm級の、求めていたよりもちょっといいサイズでした。
やはり遠投して底引きか?と
先ほどの方に今度は私がご挨拶。
「真似させていただいたら釣れました。」とお礼を言いに。
そうしたら色々と教えてくれました。
いつも豊島園のプールで遠投して釣っているとか、先週はKフィッシングエリアのSポンドで、あまり良くなかったとか、、、。
こちらはそのエリアの名人がここで苦戦していたことをいうと苦笑。
その話を参加者同士で共有しました。
今度は加賀谷さんが超短いシューティングヘッドで投げ始め、いいサイズをゲットしました。
水の循環はどうなんでしょうね。
加賀谷さんはその後もっと大きいのはかけましたが、切られてしまいました。
彼のロッドの立て方等にまだまだ研究や練習の価値がありそうです。
加賀谷さんがその短いヘッドを投げにくいというので、投げてみました。
短いからオーバーターンしやすいのでしょうかね。
フライフィッシングをしない人にはわからないかと思いますが、
ラインスピードを上げてやると綺麗にターンしました。
そのロッドでもいいサイズのニジマスを釣ることができました。

日差しが強くなり、
嬉しいことにダウンジャケットでは暑くなって来ました。
ダウンをウインドストッパーのフリースに着替え、
さらに試し釣りは続きます。
加賀谷さんにはウキ釣りを試してもらいました。
一定の水深の層を流すためにウキをつけてそれ以上沈まないようにします。
と同時に、魚が食いついたらウキが沈むので良く分かります。
前回は家内が試しましたが釣れませんでした。
しかし、、、、、。
めちゃくちゃ釣れるではありませんか。
しかもフライラインがロッドの先端から出ないぐらい短い距離で。
岸から2〜3mで。
ただペタンと投げるだけ。
これならお子様にも釣らせてあげることができます。
何匹も釣っていると、そのうち、、、、、。
来ましたね〜。
これは55cmぐらいの本日のビッグワンでした。
これらウキ釣りの魚は全て岸近くで釣れたものです。
試し釣りだとはいえ、釣りまくってます。
ウキ下は1m。これを変えることなく。
その後彼はさらに大型をヒットさせ切られてしまいました。修行ですね。
こんなに近くでウキ釣りで釣れるなんてと、私も彼のロッドを借りてウキ釣りしてみました。
そうしたらほぼ連発です。ロッドが硬いので外れる魚もいましたが、
ラインがたるんだ状態からビシッとアワセるのでフックしやすかったのかも。
大きいのは掛かりませんでしたが、10尾釣るのに時間はかかりませんでした。
事務所にレストランの場所と、道具を岸に置いておいてもいいいのか聞きに行き、許可をもらいました。
道具を置くということは場所取りになります。しかし混んできているので、一旦退いたら帰ってきたとき釣る場所がなくなってしまいます。
スタッフおすすめの ドッグランの中にある、窯焼きのピザ、パスタ店に行きました。
とってもいい雰囲気のお店でした。最初は暑かったのでテラスで食事をいただきましたが、
日陰で寒くなって来たのでコーヒーは店内で。
店内のお客さんはほとんどがドッグランの方で、
釣りの方はどこで食べてるのかしら?パタゴニアのベストを着たオシャレなお兄さんたちはいましたが、
これは私たちの考え方ですから、、、
気に入らない人はスルーしてくれればいいのですが
ここは管理釣り場というフィッシングパークなので、
釣り、釣り、釣りではなく、仲間とゆっくり団欒をする時間も必要ではないかと。
私たちは1日券ですから、休んだ時間は釣りができません。
でも7時から5時まで、10時間、食事休憩もしないで、休まないで釣るのはアホです。
いや、フィッシングマシーンです。
私たちはしっかり2時間休みました。それでも釣り時間は8時間もあるのです。
今回は攻略法を待つけるという目的があったので1日券にしましたが、そうでなければ3時間から半日で十分ではないでしょうか?
ちなみに、川崎にあるO寺の釣り場は、休憩時間はノンチャージです。つまり3時間券で中1時間休憩してもプラス1時間くれるので4時間いることができます。
後半もいろんな釣り方を試しました。
加賀谷さんのリクエストでキャスティングレッスンも少ししました。
少しずつ上達が見られていいと思いました。
午後一番のハイライトはいきなりやって来ました。
前半にベタ底用に使ったスイッチロッドで遠投するといきなりドーン。
リールでファイトして上がったのは60cmの大物でした。
この池は20cmぐらいのサイズか、40cm以上かで、中間がいませんね。続いて加賀谷さんもドーン。
岡部さん、ネット係ありがとうございます。今度は岡部さんがグラスのエコースイッチロッド3番で、ドーンと思いきや、掛かるのは小型ばかりでした。
そのロッドを借りて振ってみると私にドーン。素敵です。
そしてまた加賀谷さんにも、、、。
どっちの加賀谷さんがいいですか?あなたが写真を撮られる時の参考にしてください。
もはや写真はいいよというぐらい釣れたのでした。
私はロッドを置き、「旅に出てくる」とその場を離れました。
池を回っている途中でスタッフのお兄さんがいたので聞いてみました。
「今日は放流しましたか?」
「はい、朝100kg放しました。」と兄さん。
「サイズは?」と聞いたら
「今日は全部大きいのばかりです。」
「何時頃ですか」としつこく。
「8時半です。」
ははーん、やっとわかりました。
9時過ぎに釣れた良型は全て今日放流した魚です。
そして、午後釣れた魚も多分また私たちの前にたまたま回遊して来たのでしょうね。傷が全くありませんでしたから。
あるいはまずルアーにヒットして
ラバーネットで丁寧にリリースされてもう一回ぐらい釣られちゃう魚もいるかも。
そこでルアーの人に何人か声をかけて聞いてみると、
「全然釣れません。」という人が多かったです。2時間やってまだ1尾です。とか。まったく釣れてないですね。
いい情報だったのは
朝早くくれば大きいのが釣れますよ、
と教えてくれたベイトキャスティングのお兄さん、ありがとうございます。
前日放流で一度も釣られなかったやつは翌日早朝に釣れるのでしょうね。
だって池に餌は全くないからお腹空かせてますよね。
戻ってみると岡部さんが「やっとまともなサイズが釣れました。」
とニコニコ。
グラスロッドで釣ったそうです。
そして午後4時を周りプライムタイムです。のはず。
岡部さんは、Kフィッシングエリアで連発パターンだというユスリカの釣りで入れ食いを予想していました。
私もそうでした。
「今日こそ。」
しかし予想に反して、わがフライに反応したのは小さいのが1尾。
岡部さんには4尾。さすがです。しかしさすがという数ではありません。(笑)
加賀谷さんは、、、、、、。
さて考察です。
秋川湖はフライに関しては釣れない釣り場ではありません。(と思います。)ルアーは試してないのでわかりません。
シンキングラインと、フローティングラインのウキ釣りで釣れます。
フライキャスティングが上手な方はシンキングラインで遠投を、
そうでない方はウキ釣りを。ウキ下は1mです。
釣れなかったら10分おきに10cmぐらい深さを変えてください。
フローティングラインで重いフライをつけた場合は流れが一定の場所でやったほうがいいかと思います。
水流機による流れが複雑で、沖合は右、手前は左なんてこともあります。
そうすると水中でフライラインが緩み、ティペットにもたるみができるため、
アタリがあっても伝達が遅れて、掛かりにくいし、
掛かったとしても、ロッドを立て、魚とロッドティップが一直線になるまでの時間がかかるのでその間にバレてしまう。(大きければ重いのでバレにくい)
シンキングラインも水中で曲がっていると同じことが起きているかも。
島近くの岸近くだけ左に流れているので、アタリが取りにくいと言ってました。
私たちがやっていた、釣り場に入ってすぐの場所には流水パイプが2本あり、
ここから不義則な流れが出たり出なかったりしてラインがたるみやすかったです。加賀谷さんのウキ釣りが良かったのは、ウキの真下にフライがあるので、アタリが出やすかったのでしょうね。
ロールキャストができる方は、全域でフライができます。ただし、水面でバシャバシャラインをすると、周りのルアーの方々に白い目で見られると思います。はっきり言って迷惑ですからね(笑)
魚は手前の浅場にもいます。
ルアーの方へ
元管釣りルアーマンの加賀谷さんがルアーの方はボトムバンピングで釣ればいいんじゃないかと言ってました。
私は、サスペンドクランクなどをグリグリ巻きして底に小突いた後、超スローで引いてくればいいのではないかと思います。
終わりに
管理釣り場は管理されてるのが前提ですから、管理の仕方によって、ガラッと変わります。
1週間で全く異なる性格の釣り場を作ることができますから、この私のアドバイスの賞味期限は不確定です。
私が関わっていた開成フォレストスプリングスでは、水面での反応が非常に良かった釣り場です。オープンから2011年まで仕事してました。
オープン当初はお客さんから「どういうパターンがいいんですかね?」と質問され
素直に「オープンしたばかりなのでわかりません。」と答えるしかなかったです。
初年度は赤とんぼがたくさん飛んできて、水面から飛び上がって捕食する魚たちもいて驚かされました。
その後色々とコントロールして釣り場が出来上がったわけですが、2011年からはどうしているのかはわかりません。
岐阜の高鷲フィッシングパークは5年目になりますが、とってもいい感じで出来上がっています。
とある釣り具業者の方を始め、何人もから「奥山さん、秋川湖にアドバイスしてあげたら?」と言われましたが、
釣り場のスタッフからすれば余計なお世話ですからいいません。
あえて私たちがお客さんとして言わせていただきたいのは
エキスパートはどうでもいいから、家族連れ、親子が楽しめる釣り場にしていただきたいと思います。
100人分新しい魚を放流しても、5人のエキスパートが90人分釣っちゃうんです。子供に釣らせようとして放流した魚も。
エキスパートはすれた魚でも上手だからなんとか釣ります。
だから初心者に優しい釣り場作りをしていただきたいです。参考にならんと思われる方は、否定するのではなく、スルーしてくださいね。
そういう人には私のアドバイスは必要ないですから。
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