本文へジャンプします。




« 7月17日。相模湾のシイラカツオマグロ釣り好評募集中です。 | トップページ | 相模湾のカツオがフライで入れ食い。 »

2017年7月24日 (月)

中禅寺湖のトラウト なっちゃんの再挑戦

中禅寺湖夏の陣

 

Img_6114

「どうしても諦めきれません。」と、

なっちゃんこと、なぎさちゃんから連絡がきました。

奥山文弥のライフアップメルマガはこちらから登録をお願いします。イベント情報配信中です。

今年の初挑戦は、なんと釣り初体験

GW明けのベストなはずの時に、荒天に見舞われました。

私の中禅寺湖経験としてももっとも過酷な1日でしたが。

そんな中をエネルギッシュな元気さで、

ルアーを投げまくった彼女。まるで修行をものともしませんでした。

素敵な女性だとしみじみ思いました。

 

結果は玉砕。

その日の昼食時に

中宮祠の参道にある白樺物産で

私の師匠、岩崎一志さんの母上が彫った

名前入りの木札に願いを込めたのもすでに懐かしいことになりました。


今回の連絡では「この日しか休みがないんです。」

 

たまたま指示していただいた日が空いていたので、

彼女の熱意にほだされ、

また修行だよと念を押しつつ、日光へと向かいました。

 

修行とはいえ、

今回は何かしらの魚を釣らないと、釣っていただかないといけないということで、

キャスティングのタックルプラス、

ヒメトロというヒメマス用のトローリングセットも用意しました。

 

朝4時半、

山側の岸辺に立った私たち。

ちょっと曇り気味の晴れ。もやがかかった晴れでした。

 

Img_6053_4

ここでなっちゃんは前回のおさらい。

スライドスプーンです。

前回はボートからキャストしましたが、

今回は岸からなので文字通り、地に足がついています。

 

ロッドはメガバスのパガーニ832M

リールはダイワトーナメントルビアス2500C

ラインはサンライン・キャストアウエイ12ポンド(0、8号)

リーダーはサンライン・FCスナイパー12ポンド(3号)

ルアーはプロビア14gでした。

 

ルアーを投げるという技術は、それほど難しくありません。

 

キャッチボールをするようなものです。

ちゃんとした持ち方構え方投げ方を教えれば、

よほど運動神経が悪い人でなければ、

初めて投げても30分ぐらいでまともに投げられるようになります。

 

彼女は前回、6時間以上も投げましたからね。

 

何回か、ミスはあったものの、よく飛んでました。

 

そして着水と同時に素早くリールを巻いて、

糸ふけ(スラック)をとり、もう一度ラインをフリーにして沈めて行きます。

スプール(リールの糸巻き)からパラパラとラインが出て行きますね。

スプーンが湖底に着くと、それが止まります。

すぐにベイル(ラインを巻き取るローラーがついたはりがね)を戻して、

ロッド大きく2回煽り(ツーフリップ)、

その時立てたロッドを戻しながらその時にできたスラックを巻き取ります。

この時にはスプーンは回転しながら沈んでいて、魚を誘っています。

なっちゃん、もう一度これを読んで思い出してね、

巻き取ったらスプーンの重みがロッドに伝って感じます。

そこからリールを2回巻いて止め、2秒ぐらい待ってスプーンをスライドさせ、

また2回、そして5回巻いてスライドさせます。

魚のヒットはリールを巻いている時よりも、

止めてキラキラ沈んで行く時にあります。

 

プルンと小さく当たったり、

ググンと力強く来たりさまざまです。

この瞬間にロッドを立ててアワセ(セットフック)しますが、

 

食いつきがいい時は、

次のリールを巻いた瞬間にグーンとロッドが重くなります。

 

なっちゃんはこれを繰り返し、

繰り返し立ち位置から真正面、10時の方向、

2時の方向へと投げまくりました。

 

水は非常によく澄んでいて、

小魚が泳いでいるのが見えました。

ワカサギはいませんでしたが、

ヒメマスの幼魚やニジマスの幼魚たちがたくさん泳いでいました。

Img_6055


水温大丈夫なの?と計ったら

19、5℃でした。

岩の上にはヨシノボリの仲間が張り付いていました。

 

30分ぐらいしてモヤの中に火が出て来て幻想的な景色になりました。

 

ここで朝のコーヒーブレイク。

 

「湖畔で飲むコーヒーは最高ですね。」

 

と笑顔の彼女。

Img_6060

10分ほど休憩して再びキャスト開始。

 

すると

「あ,重い」となっちゃん。

 

反射的に立てたロッドを見ると上下に元気よくロッドが動いています。

「魚だ、巻いて巻いて」と私。

 

彼女の瞬間的な出来事なので驚いています。

 

リールを巻くのは魚を引き寄せるためであり、

 

スプーンを動かすためではありません。

 

しかし彼女は魚をヒットさせたのが初めてですから、

 

しかももしかしたら大型のレイクトラウトだったかもしれませんから、

 

うまくいかないのは当たり前です。

 

2回巻いて止める、をやっちゃったかもしれません。

もしかして引きが強いのでロッドを前に倒して

ラインの張りを緩めちゃったかもしれません。

私がカメラを準備している間に

ロッドの上下の動きは無くなりました。

 そして根掛かりの様にただ重いだけ。

 岩に回り込まれてフックオフ(針が外れること)したのでしょうか?

さっきまでの生命反応は無くなり、ルアーが回収されました。

 

魚を逃してもなお笑顔のなっちゃんでした。

 

陽が昇り、レイクトラウトタイムが終わったかなと思われた6時ごろ、

岸近くで魚が跳ねました。

ブラウンかニジマスが小魚、

あるいはセミを捕食しているかもしれないという様な「バシャ」でした。

 

なっちゃんにセミルアーに代表される

トップウォータールアー(水面で演出するルアー)の動かし方を教えておこうと、

デモをすると、

茶色いのがスーッと浮いて来て、セミルアーを見にきました。


「なっちゃん、見える?ほら、ルアーの下!」

「あ、見えます。あれ魚?」

「ブラウントラウトだよ。」

 

魚は食いつかずに帰って行きました。

 

「これやって見るかい?」

「はい、ぜひ」ということで、、、。

 

Img_6073

彼女もセミルアーを使いました。動かし方はデリケートにセミが野田得ているようにするのが一般的ですが、それまでリールを巻くだけの方法に慣れていた彼女は、ブラックバスのルアーを動かすように勢いよく動かしたりもしていました。

 

セミのシーズンは6月中旬までで、

すでに魚は深い層を泳いでいると思われましたが、、、、。

 

何箇所か場所を移動し、

なっちゃんがセミルアーを体験している時に、

小さなライズ(魚が水面で捕食した様子)があったので、

ドライフライという水面に浮く、毛針を投げてみたら、

パシャ、

と食いついて、

引き寄せて見ると10cm弱のニジマスでした。

 

ブラウンはこいつを食べているのかもしれない。

 

私はそう思ってミノー(小魚のルアー)を試すことにしました。

 

ちなみに私の道具は

 

ロッド・ダイワシーマ862MH

リール・ZEBCOカーディナル4

ライン・サンライン「ブレイド5」の1号

リーダー・サンラインFCスナイパー12ポンド

 

ミノーはウッドベイトです。

30年前木工職人の遠藤龍美さんが、木を削ってワカサギやヒメマス、ウグイなど

マスの餌(ベイト)になる小魚を作り始め、ウッドベイトと名づけたものです。

 

今では知る人ぞ知る、超有名なルアーですが、当時は作り始めたばかりで持っている人も少なく、今のようなプラスティック製のリアルミノーがなかった時ですから、それはそれはよく釣れました。

 

その30年前のウッドベイトをスナップに装着して、

1投。岸に対して斜めに投げました。

 

リールをグリグリと巻いてピタッと止めた瞬間に

 

ドン、と強い衝撃。

 

続いてすぐにグググンと、生物的な伝達がありました。

 

ヒットです。

 

カーディナルのドラグ(糸切れ防止装置)の音が心地よかったです。

 

大型ラバーネットに収まったのは、50cm弱のブラウントラウトでした。

 

Img_6082

この時期に岸からブラウンが釣れるなんて、

 

レアというか、ラッキーですね。

 

Img_6093

これを見たなっちゃん、

 

今度は今魚が掛かったこのウッドベイトを試すことに。

 

ミノーの動かし方を教えました。

 

通称「グリグリメソッド」

 

ロッドでのアクションは加えず、

 

リールを巻いて止めるだけの動作で、

 

優秀なウッドベイトは

水面下で小魚がのたうちまわっているように演技してくれるのです。

ハンドルの回転だけでアクション。

 

この方法でブラウンが釣れたので、

今度は条件が同じ場所を探して移動し、

なっちゃんは湖岸を歩きながらミノーを投げました。

 

その間、私は何をしようかな?

 

その場所がどん深(岸から急に深くなっている場所)だと気付き

 

そうだ、スプーンを投げてみよう、と

 

その場でスライドスプーンを試しました。

 

スプーンはMTレイクスの19g

 

思いっきり遠投すると

 

50m以上飛びます。

 

湖底まで沈めて

 

2−2−5、あるいは

3−3−6のリズムで

リールを巻いて止めてを繰り返し、

 

スプーンをスライドさせました。

 

遠くへ投げて沈めるので、1回のサイクルが3分〜5分ほど掛かります。

 

10回ぐらい、30分ほど経ったでしょうか?

 

2−2−5が終わって、3−3−5に移ろうとした瞬間、

 

ズズンと強い当たりが。

 

合わせると思い引きが。

 

ゆっくり上げてきているうちになっちゃんが駆けつけてくれて

 

大きな方のネットで掬ってくれました。

 

それがこの魚です。

 

Img_6107

今年の春からスプーンを始めて、6尾目でこのサイズ。

 

御仏のご慈悲だとしか思えません。

 

修行を繰り返したものが得られる徳ですね。

 

「凄い、魚ってこんなに大きくなるんですね。」

 

Img_6128

初めて見る生きたレイクトラウトに私よりもなっちゃんが感動してくれました。

素早く写真を撮ってリリースし、場所移動、今度は彼女もスプーンです。

 

と言いつつ、時間はすでに昼。


13時まで投げ続け、ついに

 

「お腹が空きました。」

 

と昼食に。

 

湖畔のホテル、コタンのレストランでヘビーなランチを楽しみました。

 

Img_6149


ここのロビーはフィッシンググッズでいっぱい。

嬉しいことに拙著「サケマスイワナのわかる本改訂新版」が置いてありました。

 

Img_6147

ゆっくりランチした後は、師匠の一志さんに報告、白樺物産へ。

 

ここで気づいたのは、

なっちゃんが、前回彫ってもらった木札を持っていなかったことでした。

 

「水に濡れたらイヤですから外してきました。」だって。

 

「それがなかったから、早朝のヒットを逃したのかもしれないよ。」

 

と、一志さんのお母さん(白樺のおばあちゃん)に新しいのを掘ってもらいました。

 

「姫になんとか釣ってもらいたいな。」と一志さん。


「キャスティングが難しいのなら、ヒメトロやって見たらどうだい。」

「姫にヒメを釣らせる。いいじゃないか。」と親父ギャグも入れて

勧められ、遅い午後はヒメトロをすることに。

ヒメトロとはヒメマス狙いのトローリングです。

ボートから湖用トローリングの仕掛けを流してアタリを待ちます。

ボートの前から2本、後ろから2本と

絡まないように重さと長さをかえて、仕掛けを流します。

特に後ろザオは、師匠からいただいたロッドです。

このロッドにかかってほしいものです。



30分ほど走った頃、後ろの師匠のロッドがブルンブルンと震えました。

「来たよ〜!巻いて巻いて。」と促し

なっちゃんはホルダーからロッドを自分で外し、リールを巻きます。

Img_6197




「ブルブル来てますよ。」とニコニコ。

「今度は巻くのを止めないでね。」

しばらくして、銀色に輝く魚体が見えて来ました。

それをラバーネットで掬いました。

 

「やった!」

 

なっちゃん初ゲット!

 

美しい、そして美味しい魚です。

Img_6207

この魚を1尾釣って満足したのか

「もう一度、キャスティングしたいです。」って。

 

夕方の一刻、岸からのキャストアゲイン。

 

今度はなっちゃんもMTレイクスを。

 

数投目でしょうか?

 

 

「来た!あれ?」

 

アタリはありましたが乗らなかった(ハリがかりしなかった)ようです。

 

7時までに桟橋に帰らなければならないので、6時40分でストップフィッシング。

 

その後アタリはありませんでしたが、

 

確かな感触を得たなっちゃんでした。

Img_6156

今回も彼女の根性、元気さに活力を与えられ、

その笑顔に癒されました。

私の幸運をもたらしてくれたのも、彼女のおかげでしょう。

これから徐々に上達してもらって、

さらに楽しい日を過ごしたいものです。

彼女の笑顔が、もっともっと輝きますように


私たちは応援したいと思います。

 

奥山文弥のライフアップメルマガはこちらから登録をお願いします。イベント情報配信中です。

 

 

 

|

サーモン・トラウト・スティールヘッド(サケ・マス・イワナ)」カテゴリの記事