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2017年10月26日 (木)

サケが帰ってきた

 311の震災、原発事故から6年経ちました。「あの日を忘れない。」を有言実行する人たちと一緒に福島県の木戸川に行って来ました。

 「木戸川サケ復興応援サーモンセミナー」も今回で3回目です。

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 震災後は個人的に学生たちを誘って応援に行っていたのですが、

復興応援したいけど現地に縁がないので何をしていいのか分からない

と言う方の提案で始まりました。

今年もいろんな方をお誘いしましたが

「釣りができないならいかない。」と

冷たく断られることもありました。

それでも今回は親子、家族、夫婦も含め25名の方々が賛同してくれました。

 釣りをする方なら楢葉町は知らないけど木戸川は知っている

と言う方もいることでしょう。

事故前は北関東(南東北)屈指のサケ釣りの川でした。


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 サケは水産資源保護法という法律で捕獲(釣りを含む)が禁止されていますが、

有効利用調査という形で釣りをすることができるようになりました。

北海道の忠類川が1995年に国内初でそれを行いました。

 木戸川は開始した2003年から一気に有名になりました。

というのもこの川のサケは川に上がっても非常に攻撃的で、

やる気満々、ルアーやフライを追いかけてくるのです。

こんなシロザケは世界的にも珍しいのです。


 ところが2011年の震災後の原発事故から木戸川でのサケ釣りは中止で、

今年もできませんでした。

 サーモンセミナーでは木戸川これまでと現状、

そしてサケの復興を応援するために現地へ赴き、

捕獲と採卵受精のお手伝い。あらかじめ特別採捕許可を取得しての捕獲作業です。

 台風接近直前で増水が心配でした。

案の定、川に入っての名物合わせ網や地引網はできませんでした。

しかし鈴木謙太郎さんを始め漁協の方々の提案で、

簗場のカゴの中に入ってサケを手づかみさせていただきました。

暴れるサケの尻尾を掴んでトラックのイケスに入れるのです。

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一昨年、高校三年生の時に参加した諸井凛くんは今大学2年生、

両親、中3の弟も一緒に家族で参加です。

彼以外サケを掴むのは初めてです。

他の参加者も初めて見る生きているサケの姿、

そしてそれを掴んで底力を感じる、

狩猟本能が目覚める

などなど様々な表現で感動を表していました。



最年少の武藤和ちゃんは初日はサケの顔に恐怖を感じていましたが、

2日目は慣れて、暴れるサケをなんとか持ち上げようと努力していました。

 

自分たちで捕獲したサケから卵を取ってそれに受精させました。

その数およそ20万粒。

この卵から孵った稚魚は来年春木戸川に放流され北洋へと旅立ちます。

回帰数が増えて十分な採卵親魚の確保ができるようになったら

また釣獲調査が再開できます。

それでは写真で今回の模様を解説したいと思います。

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木戸川へ電車で行くなら、常磐線竜田駅から。いわきから30分ぐらいで到着。

学生たちはココから歩いていました。

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実はセミナーを行った10月21日(土)は、常磐線が6年ぶりに富岡まで開通した日でした。

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現地ではまず、漁協のみなさんからの挨拶が。

左から漁労長の渡辺忠男さん、孵化場長の鈴木謙太郎さん、組合長の松本秀夫さん、挨拶しているのは副組合長で加工場長の猪狩久市さん。

これだけの漁協の重鎮が歓迎してくれているのですから、、、。


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増水のため合わせ網ができないので捕獲カゴの中で。

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さらに中に入って、手づかみします。

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手づかみできない人は、ちょっとズルして網を使いましたが、それもOK

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左からメス、メス、オス、オスです。

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両方ともオス!!

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メスです。

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オスです。

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2日目から参加の方にもオス。

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親子でオス。

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女子大生とメス。後ろは漁労長。

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家族でゲット!オス。

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これはメス。

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左はメス。右はオス。

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オスと記念撮影。こうしてみると、写真の見栄えは鼻曲がりのオスなのかな?

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両方ともオス。

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網で追い込んで手づかみ、が効率いいですね。

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捕獲したサケはオスメスに分けて活魚トラックでまず畜養池に。

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仕切りのフェンスを押して、捕獲しやすいように池を狭めます。

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成熟度をチェックして合格の魚は、頭を叩いて〆ます。

そしてすぐに採卵場に。

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とれたてのメスたち。卵はまだ元気です。

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みんなで体験させてもらいました。

お腹を割いて、採卵。10尾ほどで、お皿が満タンに。

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今度はオスを絞って精子をかけます。

これで水に浸ければ精子が動き出して受精が完了。

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夜は食事の後、サーモンセミナーをしてサケについて

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そして木戸川の被災について学びました。

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二次会は、「サケが帰ってきた」の本のサイン会になりました。

主役の鈴木謙太郎さん、後輩の吉田光輔さんもいるのですから。

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翌日もさらなる雨でしたが、なんとかギリギリで捕獲作業のお手伝いができました。

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鈴木謙太郎さんと、「サケが帰ってきた」を企画編集してくれた小学館の天才編集者武藤新平さん。


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上がオス。下がメス。わかりますか?

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木戸ザケの身。川に上がってもこの色ですから、、、。

アスタキサンチンがたっぷり。抗酸化作用があって、お肌すべすべですよ。

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自分たちで捕獲したサケの中からあらかじめ選んでおいた魚をお土産に、購入しました。

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1日目に獲れたメスの未成熟だったもののイクラは加工されて、、、。

デリーシャス!

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2日間で獲れたサケの中で一番大きかったのはこの5、8kg。80cmでした。

これを記念に剥製にします。

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2日間ありがとうございました。

この後アクアマリンふくしまに行きました。

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アクアマリンふくしまでは木戸川応援コーナーが常設。

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とってもスペシャルなバックヤードツアーを、吉田光輔さんにしていただきました。

ここは大水槽(カツオがいる黒潮水槽)の上です。

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イワシの餌やりも体験

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すぐに寄ってきちゃいます。

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ナブラですね。

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アザラシの檻の中に入りました。

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禁断のノーチラス水槽(オウムガイ)を上から。

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展示前のメガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)

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ナポレオンの水槽を上から見る。

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吉田さんありがとうございました。

さてここで宣伝させてください。

木戸川のサケに人生をかけた男、孵化場長の鈴木謙太郎さんのドラマ、

震災から復興への苦悩や愛情を描いた物語が本になりました。

「サケが帰ってきた・福島県木戸川漁協震災復興へのみちのり」(小学館)です。

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 まだ復興応援をしていないという方は、

ぜひ読んでいただいて現地へ行ってみてください。

サケ釣りが再開されれば黙っていても人は集まってくるでしょう。

「私が木戸川のアドバイスをしているのだ。」という輩も現れる事は必至です。

そうなって来たら私たちの役割は終わります。



 

東京海洋大学フィッシングカレッジ

 

次回は11月6日(月)午後6時半より品川キャンパス白鷹館1Fにて。

テーマは「釣りを支える制度と政策」講師・工藤貴史。入場無料・予約不要。

どなたでも参加できます。

前座は奥山文弥サケの話。終了後は講師を交えた懇親会があります。こちらは有料。

 

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