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2018年11月13日 (火)

釣りは冒険?ロマン?



昨今のブームなんでしょうか?サメ釣りや怪魚ハンター、深海魚を扱った番組が放送されるのをよく見かけます。釣ってるのではなく、釣らせてもらってる。





その番組自体を批判するのではなく、ちょっと釣りの冒険性について考えたいなと思いました。











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私は幼少の頃釣りを覚え、ごく普通に当たり前のように近所の池でフナを釣ってました。東京に引っ越して来てから自然がないことに反動してか、趣味として釣りを再び始めました。ルアーでブラックバス釣りからでした。師匠・西山徹さんに出会ったのは中3の時でした。





その後ルアーやフライを覚え、北里大学水産学部に入学したのは当時、「このまま山林開発が続けば、野生のヤマメやイワナがいなくなってしまう。」と当時言われていたからです。岩手県の三陸では先輩に教えてもらった川以外にも。地図を見て「この川ならデカいのがいそうだ。」とワクワクしながら探りに行ったものです。プチ冒険でした。





で社会人となり、相変わらず釣りは大好きで出版社に勤めた頃パラオに取材に行きました。





南方大物釣りという磯釣りの取材でしたが、今は亡き吉本万里編集長に「奥山くんは、この磯でルアーを投げて来なさい。」と言われたので、、、、、



この先私がどうはまっていったかは長くなるので割愛して、、、、。





 ジャングルのピラルクーも釣りたかった、でっかいナマズも釣りたかった、、、。しかし私が南の島に固執したのは、GTを主体とするトップウォーターゲームに固執したのは、、、、。





南の島に行くと若い女性がたくさんいるから、、、





スクーバダイビングができるから、、、、。





いやいや、チキンな私はジャングルやわけのわからん土地で生活する自信がなかったからです。





水がやばいでしょ?お腹壊しちゃう。



食べ物大丈夫?好き嫌いが多い私でしたから。今でも漬物嫌いです。()



吸血昆虫もたくさんいるでしょう。





やっと希望が叶うと思ったアマゾンへの取材依頼時にはすでに結婚していて、子供が生まれたばかりで、渡航にはマラリア、伝染病の予防接種を何種類か受けてから、なんて言われたもので、ビビって行けなかったんです。





そう、GTがたくさんいる南の島には必ずリゾートがあり、いいホテルがあり、食料や水も豊かで、、、、。





ただし、そのGTは当時開発途上で専用のロッドやリールはなかったし、磯から釣った時はイシダイ竿やモロコ竿改造して作っていったし。リールは何台壊したかわからないし、当時はナイロンラインだったのでブチブチ切られたし、両軸でやったらアンバサダー10000CLのフットが曲がったし。



思い出すとあの頃PEラインとソルティガがあったらなあ〜って思いますよ。





地元のボートキャプテンはいたけどGTフィッシングは知らないし、、、、。



今みたいにネット情報はなし、地図見て「あっち行って、こっち行って。」で釣りをしました。当時はモルディブもそうでしたよ。





唯一釣らせていただいたのは、ケアンズのバリークロス船長だけ。それも「ミスター津留崎からユーのことを聞いた。GTのこともっと教えたいからオイラのところに来い。」って国際電話が来たんですよ。マジで、びっくりしました。



ツルちゃん、紹介ありがとう。





ところでGTっていうのは今では世界共通語ですが、元々はオーストラリアの方言でした。



 ジャイアントトレバリー(Giant Trevally)の略でGT。かっこいい名前ですよね。カーレースのGTみたいで。ちなみにハワイやクリスマス島ではウルア、ミクロネシアではタラキート、パラオではアロップと呼ばれます。しかし2回目にモルディブに行った時は既に現地のスタッフがGTって呼んでたし、本家クリスマス島でもGTと呼んでます。



 オーストラリアの方言を覚えた日本人が世界各地で釣りをして、GT、(ジィティー)と叫ぶものだから、浸透したものと思われます。









 これは自慢なんですけど、初めてポッパーを持ち込んだ島々もたくさんあります。「こんなもんで釣れるか!」と漁師にあるいは船長にバカにされたことも度々ありましたが、釣りに出て、一発「どかーん」とくれば大概目を丸くして、次の瞬間から彼らとお友達になれました。














 さて私の釣り冒険はこんな感じですが、私ができなかったことをやった男がいます。





それが小塚拓矢さんです。学生なのに、単身でアマゾンへ行ったり、アフリカの僻地へ行ったり、ガイドサービスのない場所へどんどん入っていって、現地人と仲良くなって釣りに協力してもらい、怪魚と呼ぶべき巨大魚や珍魚を仕留めて続けてきた男です。





 体力も、内臓も、根性もタフでなければそれはできません。そして絶やさぬ笑顔も。





 彼の出現そして書籍の発売以来、多くの若者(じゃない人もいるけど)が追従し、世界各地へ出かけて釣りをする自称怪魚ハンターたちが増えてきました。





しかしちょっと待って、ハンターなのだから狩りをするんですよね。





テレビなどで見ていると、冒険でもパイオニアでもなんでもないですよね。現地に巨大魚を釣らせるガイドサービスがあって、それを利用して大型魚を釣って冒険と呼べるのでしょうか?自称怪魚ハンターさんたち、いかがですか?









 魚探付きの最新型ボート、優秀なレンタルタックル、仕掛けつくり、エサ付け、投入、そして時にはアワセまでしてくれちゃって、アングラーはリールを巻くだけ。これで怪魚ハンターと呼べるのでしょうか?






 しかも魚種によっては魚の引きが強すぎてチャレンジャーが負け、ロッドをガイドに支えてもらうとか、なんとも情けない。









 私たちはIGFAルールで釣りをするので魚とは1対1で戦うのが当たり前で育ってきました。









 ですからそういう釣り方も、、、おっと誤解されないように言いますが、



個人の好み、考え方は色々ありますが、私はそういう考えで、息子たちに釣りを教えるときもそうやってきました。「自力で釣れ」と。少なくとも、息子たちは親父に道具を借り、場所へ連れて行ってもらっているんだから。







釣りは魚のいる場所を探すのが一番面白いと思っているのは私だけではありますまい。





ボートに乗ってブラックバスを釣るためにトップウォータプラグを投げていく、地図を見て源流を歩く、大河ではステップダウンして探っていく。この行為がワクワクドキドキして面白いんじゃないかと思います。これだって立派な冒険です。





 巨大魚じゃなくても、例えばあの小塚さんがやったようにタニガワナマズ探しにいくとか、全米のブラックバス14種類全部釣るとか、そういう釣りも。





 若いんだったら労力を使って動いた方がいい、歳をとったらお金を使えばいい()。お金を使うというのはガイドを雇ったりするということですよ。





 あ、仲の良い友人に案内してもらって楽しい時間を共有するというのはまた別ですね。あとは自分の得意な釣りを友人に知ってもらいたいために案内してあげるのも楽しいです。






 自分一人で釣りまくり、自慢したって喜んでくれる人はいませんからね。





 日本にはあんまりないけれど、海外に行くと完璧に揃ったガイドサービスがどこにでもあります。






 ですから小塚さんのように、「探す。」「冒険」は途上国に行かないと難しいかもしれませんね。





 あのスティールヘッドでもルアーで釣らせてくれるところありますよ。ターポンも私はやったことありませんが、餌釣りすると一撃で掛かる場所もあるそうです。





カナダの太平洋側には海でサーモンを釣らせてくれるところも数多くあり、全部レンタルで餌までつけてもらってキングサーモンも釣れちゃいます。







 私の最初のサーモンもそうでした。初めて行ったアラスカ、キーナイ川のキングサーモン。かの開高健文豪が「河は眠らない。」という映画で紹介したあの川も行き、ボートでドリフトしました。アンバサダー7000Cがついたレンタルロッド、スピングローに筋子をつけて。



 初日の開始直後にラッキーパンチでヒットした魚は巨大でした。



 「でかいぞ、キャッチかリリースか?キャッチならユーはそれでストップフィッシングだ。」と言われたのももちろんリリースと答えた。だってアラスカ初日で30分も釣りしていないんだから。ファイトは1時間50分しましたが。



そしたらガイドがスピングローを掴んでラインを切っちゃったんです。



 リリースはネットですくって写真を撮って、と当たり前に考えていたんですが、、、。魚が傷つくのでネットに入れたらリリースできないという考え方なのでした。



「今年の最大魚だったな。」とガイドは褒めてくれましたが、私にはあっけない幕切れでした。






 そのあとに水上飛行機で山奥のロッジにいきました。そこからジェットボートでポイントに移動して釣った時に、フライロッドで仕留めた25ポンドは感無量でした。私にとっては釣った感じがしました。釣らせていただいたのではなく。そして白夜の空を見上げ涙しました。





 おそらく多くの人がキングサーモンよりもスティールヘッドが好き、という理由は、ファイトもしかりですが、釣り方がよりハンティングに近く、キングサーモンは遡上コースで待ち受けて釣るのですが、スティールヘッドは探っていくので面白いのではないでしょうか?





 ガイドがいればほぼ間違いなく釣れる釣りと、ガイドがいても自分の技術と努力、忍耐がないと釣れない釣りの違いです。





念のため言っておきますが、キングサーモンも魚としては素敵ですよ。











そうそう、日本にも釣らせてくれるサービスがありました。遊漁船と釣り堀です。





私もたまに行きますし、初心者を指導する時によく利用します。





ただ、この2つは釣りの最も面白い冒険の部分「場所探し」を最初から失ってます。魚がいるところへ連れて行ってもらえる「安心」をお金で買うことになります。






しかも電動リールでやったらリール巻かないので掛かったあと人間がやること無くなっちゃいます。










私は「ホラ来た。」と釣れるのが当たり前な環境より、「やっと釣れた!」と希望が叶って喜ぶ冒険的な釣りが好きですけど。





デカいのはそう簡単には見つからないし、いても掛からないし、、、、、。

だから釣りは面白いんです。






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