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2019年8月 9日 (金)

多摩川源流で、東京イワナを釣る。flyfishing in Japan

これまでいろんな研究をサケマス魚類で行ってきましたが、一番すごいなと思う研究が始まりました。20190809-152722

 

東急電鉄グループが持つ(公財)東急財団では環境部で多摩川の研究をする人たちに助成金を出しています。

多摩川の環境について水質調査があったり、周辺の動植物調査があったりします。


 その中で「多摩川水域の魚類の遺伝子研究」があり、移植群以外の独自の遺伝子を持った魚が残っているのかを調べることになりました。

つまりほとんどが放流魚、移植魚だと言われている多摩川の魚の中に、

多摩川オリジナルの繁殖を続けてきた系統群がいるのかと言う調査です。


これらの系統群のことを遺伝的な汚染を受けていない魚と言いますが、簡単に純天然魚と言えばいいと私は思います。

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 ヤマメやイワナは山奥に隔離されたため、まだ純天然魚が残っている可能性が高いのです。


 それを探すためにはどうしたらいいのか?

まず私は日原川にある東京トラウトカントリーのオーナー榎沢弘さんを訪ねました。

彼は東京の秘境である日原川の山奥を最も知り尽くしたグループの一人です。

山奥の釣りは公開するとすぐに荒れてしまうのでなかなか表には出てきませんが、

彼らはよく知っています。

そして事情を説明すると快諾してくれて、仲間の金浜宏志さんを紹介してくれました。

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 金浜さんは私に

「希望している場所は奥山さんの体力では無理だから、可能性のある比較的楽な場所へ行きましょう。」

と提案してくれました。


 そして行ったのが今回の場所。

車を降りて片道3時間歩き、

4時間釣りをしてまた3時間歩いて帰ってくると言うものでした。


調査に同行したのは遺伝子解析で博士号論文を書いている北里大学海洋生命科学部増殖学科の白鳥史晃さん。

この3人で出かけましたが、やはり私が一番体力的に鈍っていました。

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谷を越え、尾根を越え、裏側の沢に出ると元気になりました。

金浜さんはテンカラ、白鳥くんはエサ釣り、私はフライでした。


ここから釣り開始と言う場所では、

下流側に良さそうな場所を見つけたので、

ダウンストリームでフライを流すとすぐにイワナが食いついてきました。

「こりゃすごい!」

驚いたのは言うまでもありません。

 

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正真正銘の東京イワナです。

そう、東京のイワナですよ。

多摩川本流にいる放流魚が野生化したものとは違います。

ここで生まれ、ここで育った魚です。


釣った魚は遺伝子を解析するために測定してから脂ビレを切ってリリースしました。

 

 

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釣れたイワナは1尾づつ測定します。全長、体重、ウロコ採集、脂ビレ切除(DNA解析のため)

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ケースに入れて撮影すると綺麗でしょ?

 


 さすがは東京の秘境、と感動したのもつかの間、2尾目が中々釣れませんでした。

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カモシカ、シカの足跡に混じって人の足跡もありました。

「今日のじゃないけど、結構人は来てるかも。」と金浜さん。

 

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 フライへの反応は出てきても見破ると言うのではなく、中々出てこない。

出れば食いついてきました。

釣って持ち帰られているので数が少ないのではないかと思いました。

2尾目を釣ったのは1時間後でした。

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絶対にいないわけないと思われるポイントでは、

散々ドライフライを流した後、

金浜さんがテンカラでちょっと沈めて動かすと釣れたので、ショックでした。

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そこで私もフライロッドに逆さバリと呼ばれるテンカラの毛バリをつけて沈め、

同じように動きを加えてみると「ククン」と小さなアタリが伝わり、イワナが掛かりました。

実はこの逆さバリ、てんから釣りのレジェンド、瀬畑雄三さんからいただいたものでした。

良い記念になりました・

 


釣りが終わって、帰路はまた3時間。辛い思いをしましたが、車にたどり着くと爽やかな気分になりました。この後、ヤマメも探しに行こうと思います。

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こう言う記念撮影もあり、ですね。

 

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金浜宏志さん(左)白鳥史晃さんと私。

 

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