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2020年7月17日 (金)

釣れるルアーと釣りたいルアー

 コロナ禍の外出自粛中には、普段はやらないこともできました。
溜まっていた動画を編集したり、部屋を片付けて断捨離したり、釣具を触って過ごしました。
釣具といえば、有り余るほど持っているのがルアーです。


 カッコいいと思って始めたルアー。
偽物で魚を騙して釣る、これがスポーツフィッシングの極致とばかりにハマっていきました。
その過程でいつも「釣れるルアーとは何か」ということを考えていました。

Img_9999 上から、ザラスプーク、TDペンシル、ソウルシャッド

 

今回はその触りを私の経験からの想像や、実験結果も踏まえてお話しします。
近年の最新型のルアーは魚の生態や食性、そして使いやすさも考えてデザインされていますから、釣れる可能性は高いです。
 可能性と言ったのは、ルアーが偽物である以上、
「絶対」はないのです。さらにルアーには歴史があり、
先駆者たちが創意工夫を重ねて出来上がってきていることを知っておくと面白いです。
現代の日本製のルアーの場合、ほとんどは歴史ある海外のルアーのデザインをもとに作られています。
歴史あるオリジナルよりもコピーした日本製の方が有名になってしまっているケースもあるほどです。

 

ルアーが日本に入ってきて文化的に流行り出して約60年以上たった今、
星の数ほどあるルアーをどうやって選んで使いこなせばいいのでしょうか?
初心者にとっていちばんの悩みどころだと思います。
極論ですが、魚がスレていない場合、どんなルアーでも釣れます。
魚食魚の場合、動いていればなんでも食いつくんです。

 

わかっている方も多いと思いますが、ある程度ルアー釣りを経験し慣れてきたら
釣果優先か?遊び心優先かで決めるといいいと思います。

 

釣果優先なら最新型のタックルで最新型のルアーを使うことをお勧めします。
よく飛びよく泳ぐように設計されているルアーなら誰が使ってもよく釣れるものです。

 

ルアーの神様と呼ばれるルアーデザイナーの加藤誠司さんに聞きました。
エサより釣れるルアーがあるのかと。
答えは彼がいくつもデザインしたルアーの中で餌よりも釣れると思ったことのあるルアーはたった一つ。
「ソウルシャッド」だそうです。
ブラックバスを釣るために作ったルアーですが、
小魚を餌に釣るよりも釣れたことがあるそうです。

 

 私もいろんな場所で試しましたが、このルアーの完成度は素晴らしいです。
学生たちにも勧めて使ってもらったところ、例えば多摩川ではバス以外にもナマズやニゴイ、コイまでもがヒットしました。ある友人はいつもソウルシャッドで釣りをしているとつまらないとまで言いました。同じルアーで釣りまくるとマンネリ化するそうです。

 

そういう面ではルアーには遊び心があると思います。
一見変な形をしていたりして「こんなので魚が釣れるの?」と疑問を持つようなルアー。

 

そんなルアーに自らロッドアクションで命を吹き込み、魚を騙して釣るのです。

 

 ヘドンのザラスプークというルアーは、
水面で動かして魚を誘うトップウォータープラグですが、一見すると「ウキ」と同じ形です。
棒のようなものです。
創始者のヘドンさんは、池のほとりで木の枝を投げて遊んでいた時に
それに魚が食いついてきたのをヒントにルアーを作り始めたそうです。
このタイプのルアーをペンシルベイトとも呼びますが、
後に先述の加藤誠司さんはダイワ精工(元グローブライド)でサラリーマンとしてルアーデザイナーをしていた時、
エラがついたT Dペンシルをいう画期的なルアーを開発しました。

Img_8855 ソウルシャッド釣れた激戦区多摩川のヤマメ

 

 

T Dとは今は懐かしいチームダイワです。
私はこの頃、師匠の西山徹さんと一緒にダイワのテスターをしていましたが、
このルアーは爆発的に釣れました。
ソウルシャッドよりも先に「エサ」の愛称をつけたルアーです。
今では各社がエラ付きルアーを出しています。
T Dペンシルは加藤さんが独立後もダイワで引き継がれ、
大きさを変えて7cm〜18cmまでがラインアップ。
淡水魚のみならず、海でシーバスからシイラ、G T(ロウニンアジ)などのヒラアジからマグロ類までよく釣れました。

 

G Tといえば昔スリコギにフックをつけて釣ったことがあるほどです。
つまり動かし方によって、ルアーはなんでもO Kということなのです。

 

もっとも大切なことは、このルアーで釣りたい、あるいはこのルアーで絶対に釣れるのだと信じることです。

 

そしてもう一つの事実、ルアーは魚を釣るためにあるものですが、
釣り人もルアーに騙され釣られているということです。
魅了されるだけでなく、
アクセサリーのように、
コレクションのように。
知らないうちにたくさん増えてしまっているものなのです。

 

 

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