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2021年2月

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2021年2月17日 (水)

擬似餌(ルアー)の魅力

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トリコロールスプーンで釣れた中禅寺湖のレイクトラウト 70cm。

 

魚を騙して釣る面白さ

 

ルアーの定義は「金属や、樹脂、木などを使って小動物を食べる魚を釣るために作られたもの。」としておきます。


 私がルアーを始めた頃は「味も匂いもない偽物で魚を釣るのが面白い。」と言われ、

餌の代わりに使うものではなく、こんなおもちゃみたいなものに魚が食いついてくること自体が衝撃的だったのです。


ルアーの中には優秀なものもあり、投げてリールを巻いて引いているだけでよく泳ぎ、釣れてしまうものもあります。

おそらくビギナーズラックということが最も起こりやすい釣りであるとも言えます。

私が初めて釣った芦ノ湖のブラックバスは40cm。

その魚はスピードシャッドというルアーの棒引きで釣れました。当時は棒引きしか頭にありませんでしたから。

 

ルアーに食い付くきっかけ(捕食スイッチ)


ただ巻くだけでは活躍してくれないルアーもあります。そういうルアーに命を吹き込み、魚に食いつかせるのは私たちの技術です。

リールの巻き方、ロッドの動かし方によって、いきなりそれが餌になります。

今、多摩川上流でヤマメやイワナに大活躍のトリコロールミノーはロッドを小刻みに動かすトゥイッチという技術で美味しそうな小魚に変身します。

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多摩川水系のイワナ・トリコロールミノーで

 

 ここで初心者の方にアドバイスです。ルアーは食欲旺盛な魚がお腹を空かしている時、あるいは攻撃対象になっていて、なおかつその射程範囲に届けなければ釣れませんが、時に簡単に魚を引き寄せてくれます。

捕食スイッチが入ると勝手に掛かってくることもあります。東京湾のシーバスなどはその典型です。何もしないで沈んでいくルアーに食いつくのですから。

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多摩川水系のイワナ・ベイトリールとトリコロールミノーで

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トリコロールミノーで多摩川水系のヤマメ


 釣れると言われている優秀なルアーだけ持っていればまさに餌の代わりになり、紛失するまで釣れ続けるわけですが、そうはいきません。
 同じ場所で同じ釣り方をしても、釣れる時と釣れない時があるからです。そこから釣りの科学が始まるのです。
欧米発祥のルアーはその昔国産品は少なく、輸入品に頼っていましたが、今では逆に日本製が市場を埋め尽くしています。しかも対象魚別に細分化され星の数ほど種類があります。

 

ルアーに人が釣られてる


 それらを見て「こんなルアーがあるのか?」と目を輝かせ、ワクワクしながらそれに見入ることもあります。我が家にもおそらく何千個というルアーがあり、何度も断捨離したほどですが、それでもこの年になってまだトキメキます。それは新しい研究心、探究心、そしてこれで釣ってみたい。という気持ちからなのです。


 これまでに経験したことがあるのですが、いつも同じルアーで釣り続けていると飽きてしまいます。贅沢ですがだから新しい何かが欲しくなるわけです。
 人によってはその逆で、釣れると言われたルアーも数多く試してみたけど未だ確証が掴めていないから次々欲しくなるといったケース。また釣るためではなく、コレクションとして持っていたいという願望もあるのです。たくさん買ってしまう人は実は物欲でルアーに釣られてしまっているのです。この現象は餌釣りにはないことです。
 さらにルアーが偽物だからどんなにたくさん所持していても「魚を騙して釣る。」という行為にはいつも新しい発見があります。


 世界に名だたるルアーメーカー、ジャッカルのデザイナー佐々木平麿さんが教えてくれました。

「もうすでに研究し尽くされたと思われるブラックバス釣りでも、魚の習性や捕食スイッチに関して新しいことが次々にわかるので、新しいルアーがどんどん作れるんです。」と。

魚も偽物を見破るようになるので、それまでのルアーでは掛からなかった魚が、新しいルアーで釣れるのだそうです。

 

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この35cmのバンブルズジグ(ステンレス版でシルエットを大きくしている)に40cmのイナダが食いつくそうだ。楽しくないか?

 

彼が開発したタチウオ型のロングブレードのルアーは、全長35cmもあり、ブリの仲間がタチウオの幼魚を食べることを知って作ったユニークなものです。これで同じサイズのイナダも釣れたそうですから驚きです。

今年はこれで釣ってみたいと目標もできました。


魚も賢くなります。例えるなら、餌渓流釣りのエサは、イクラ、ミミズ、ブドウムシがメインですね。

あとは現地で川虫を採取します。これで当たり前のようにイワナやヤマメは釣れます。

しかし時にエサでは釣れない警戒心の強い大物はルアーで簡単に掛かったりします。

逆にブラックバスやナマズなどルアーで釣るのが当たり前とされている魚は、

エサ釣りすると簡単に釣れてしまいます。

 

魚が釣りたいのだが、欲しいから釣りをするわけではないという余裕


釣り人の嗜好性で言えば水面に出てくる魚しか釣らないと、トップウォーターゲームしかやらないという人もいます。

満足度を求めるだけでなく心に余裕がある人でないとできない釣り方です。

水面に出てこない魚は釣れませんが、出てくる魚は比較的大きいという傾向もあります。

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これは長男がポッパーで釣ったロウニンアジ25kg


過去に私が釣った最大魚でクロマグロも、ロウニンアジも、ニジマスもコイもみんな水面でヒットしています。

食いつく瞬間が見えるのですからさらにエキサイティングです。


 いかがですか?前述の通り、ロッドとリールを操作してルアーで魚を釣るというゲーム。

ルアー経験がない方はこの春から是非。やっている人は実績と趣を考慮して自分の釣り方を振り返ってみてください。

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川でスプーンをつかって釣るのはベーシック。犀川にてルアーはオリエン10g

 

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2021年2月14日 (日)

オイカワのフライフィッシング 東京都空堀川

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三寒四温の温の日はカラッと腫れ上がり、朝は寒くても日が昇ると暖かくなってきます。
釣りに行く陽がいつもそんな日だと嬉しいのですが、今回はたまたまそんな日に当たりました。


東京都下を水源とする空堀川は、途中で柳瀬川に合流し、さらに荒川に入り、東京湾に注ぎます。

狭山丘陵から青梅街道あたりが多摩川水系と、荒川水系への分水嶺のようです。


高度経済成長期には排水を直接流したドブ川で、下水の強烈な匂いがする川だったそうです。

多摩川の下流と同じく、一時は死の川でした。1981年に汚水処理が始まり、多自然型の川へと作りかえられ水がきれいになると同時に魚も戻ってきました。

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 オイカワがたくさんいるという噂を聞き、フライタックルを持って行ってみました。
ロッドはアルトモアX842−3(2、5m2番)にリールはアルトモアS100。ラインはW F2F。リーダーはティムコ7x9フィート。ティペットにはトルネード鮎の0、3号を結びました。使用するフライはドライの16〜20番です。いわゆるミッジサイズという極小フライに近いものがありますが、オイカワの口が小さいから小さいフライを使うというだけで、スレ切ったニジマスのように、フライを見破るから小さいフライを使うのではありません。

動画はこちらから


 現地に着くとすでに先行者がいました。情報収集のために声をかけると、いつもS N S
で見かける西田勉さんでした。これは驚きです。
 彼は立川在住で、実家が空堀川のすぐそばです。幼少の頃からこの水域で釣りに親しみ、フライフィッシングを始めた今はハンドメイドの釣具で釣っています。その中のオイカワ専用ネットをS N Sで見て、私は印象に残っていました。
 お願いして一緒に釣りをすることにしました。初対面にもかかわらず気さくな方で、いろいろと教えてくれました。
 私は番手の低いカーボンロッドを使っていますが、彼のは手作りでした。中古の渓流竿の穂先がや柔らかいところに着眼し、これにガイドやグリップをつけてフライロッドに。ユニークなのはガイドに文具用のクリップを使用したことでした。
 私も振らせていただきましたが、竹竿なのでキャストフィーリングは抜群。きれいなループで飛んでいきます。彼は2番ラインを使っていましたが、1番でも大丈夫そうでした。そしてオイカワを掛けた時も無理なく穂先が曲がって取り込めます。
エサ釣りのハエ竿と呼ばわれるカーボンオイカワロッドは柔らかくてよく曲がりますが、引きが気持ちよく伝わってきます。そんな感じのロッドでした。

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カーボンフライロッドですとたとえ2番でも魚が小さすぎるので、アワセる力の加減では魚が飛んできます。実際に私はよくやります。
 フライの釣り人はグラスロッドを使う人もいますが柔らかすぎてロッドは曲がりすぎて吸収されるため小気味よい引きが味わえません。
 私のロッドはアワセの時に飛んでこなければプルプルという引きは楽しく味わえます。
私も和竿改造フライロッドが欲しくなりました。
 そして極め付けは写真にもあるとおりオイカワ専用ネット。材料は全て100均ショップで入手したそうで、つまり材料費は300円。とても素敵なネットでした。

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 釣りの方といえば、前述のようにオイカワは口が小さいので、フライへのアタックがあっても中々掛かりません。10cmクラスがたくさんいればフッキング率も上がりますが、無数にいる5〜7cmサイズがパシャとアタックしてもフライが吸い込まれず、口の中にフックが入りません。
 これを専門に狙うならさらにティペットを細くし、フライを吸い込みやすい小さいものにする必要があります。西田さんは26番まで使うそうですが、それでも掛からないのはもっと小さいのがアタックしているからでしょう。ドライフライの限界です。20番のフライを食べてくれるサイズに絞って釣りをしました。

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 それにしても魚影は濃く、こんなにいるの?と驚いていたら「この冬はカワウの襲撃がなかったので。」ということでした。川の生態系を乱すのは外来生物ではなく、カワウが張本人かもしれませんね。
 西田さんと一緒に釣りをしてオイカワに対する価値観がまた少し変わりました。対象魚の大きさ問わず、釣り人が考え方を変えて「小さい魚を楽しく釣るのだ。」となれば、フライフィッシングはどんどん面白くなります。

 

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2021年2月14日 (日)

釣りのスタイル 現実とジレンマ

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できればみんなが天然魚あるいは野生化した美しい魚を釣りたいと思っている。
と思っていたらそうでもないみたいですね。

 

どこそこ川の放流日はいつだとか、何トン放流するらしいよ、
50cmオーバーもいるんだって、
キャッチ&リリース区間にはすごいのがいるよ。
デカいの放流してるから釣りに行こうよ。

 

昨日まで養魚場に泳いでいた魚を釣って「大物を釣りました。」と自慢する人には2種類あって、
大きければなんでも嬉しい人と、放流魚に敬意を払ってくれてる人と。

 

それを楽しみにしている人も多いし、
それを否定してしまったら初心者を含め釣りが成り立たないこともよく分かります。
管釣りだけで釣りが完結する人もいます。

 

放流を待っている人々なのですから、
漁協の方もいつもそういう人が来てくれるほど魚がいる川を目指そうと思ってくれたら未来が開けるのかもしれません。

 

「釣った魚を持って帰って家族で食べる。」のが楽しい人と、
「釣れるなら根こそぎ俺が釣る。」という人、
全くスタイルが違う人たちをどう受け入れるか?

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ルールを決めている管釣りでも様々な釣りのスタイルがあるので経営者は当惑すると言っていました。
しかしルールを決めたら守ってもらうことも大切です。また50尾釣って「釣れないね〜。」と苦情を言った人に「うちに来ないでくれ。」言えるオーナーは素晴らしいと思いました。

 

ヒレピンという言葉は、過密養殖でヒレがボロい「ゾウキンマス」に対抗して出てきたものです。
ボロいマスでも約3ヶ月間餌を食べて成長すればヒレピンに回復します。

おそらく私たちが関東周辺で釣っているヒレピンニジマスはみんなそれです。

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夢と希望と現実と、そして放流マスの価値。

 

それに引きかえコイ科魚類はほとんどが天然魚。
オイカワ釣りにハマる人の気持ちもわかります。

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道具を自分で作っちゃう人もいるほどですから。
タナゴ釣りのように。

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コイは巨大な天然魚、引きもすごいし、面白いし、そしてライバルもほとんどいません。

 

特に渓流魚は放流しているのだから釣っているのではなく、
釣らせていただいているという現実。

 

そんな釣り人とは関係なく、義務放流も忙しい漁業組合。

 

私も来月から放流のお手伝い。

 

朝から待っている人たちに「こんにちは。』

 

ってニコニコしながら目の前に放流します。

 

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2021年2月14日 (日)

釣りのスタイル(個人的な嗜好)


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釣り人のスタイルはいろいろ。

初心者〜熟練者問わず、

・とにかく釣りたい。(釣れれば魚種問わず)

・たくさん釣りたい。(できれば周りに人よりも)

・大物を釣りたい。(自己記録を更新するような)

・美しい自然の中で釣りたい。(周りに人工物がないような)

・難易度の高い(マニアックな)釣りがしたい。

・希少な魚を釣りたい。(大袈裟に言えばリュウグウノツカイやミツクリザメ。あるいはヤマトイワナ、レイクトラウト、イトウ など)

・多くの種類の魚に出会いたい。(自分の魚類図鑑が作れるように)

・野生魚あるいは野生化した美しい魚が釣りたい。(ヒレピンニジマスなど)

・満足度の高いこだわった釣り方がしたい。(水面へ誘いだすトップウォーター、ドライフライなど)

・釣果もさることながら、ストレス解消(心の充足)がしたい。(いい仲間といい景色の場所など)

・美味しい魚を食べたい。(旬な魚、夏はアユ、秋はカツオなど)
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これらを全部満たせたら凄いでしょうね。

たくさんとか大物の基準も曖昧ですが、他人と比較してとか、今までの自分の釣果と比べてとか色々です。
渓流魚に関しては放流しないと釣りに行かないという人もいます。
先日、富士山が見える湖で釣りをしていたら、
そこにいる幸せを感じました。
そういう釣りも大事かと。
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