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2021年7月19日 (月)

坂東太郎の巨大魚

釣りのスタイルは人それぞれですが、誰もが一度は1メートルを超える大物釣ってみたいと憧れたことがあると思います。


我が国の淡水の大物として、北海道のイトウ、関西のビワコオオナマズ、そして四国のアカメは日本三大魚として有名。


そしてコイ科魚類の大物と言えば中国四大家魚と言われるアオウオ、ソウギョ、ハクレン、コクレンがいます。

家魚とは養殖魚のことで、巨大魚であっても食性が違うため、一つの大きな池で飼うことができるのです。

 日本へも明治以来、移入が繰り返されましたが、資料によれば1943年に利根川水系に放流したものだけが定着したと言われています。
その後この魚たちは自然繁殖を繰り返しているのでもはや家魚ではありません。


 この四大魚釣り専門の人には思い入れがあるでしょうけれど、私は四大巨魚と呼びたいです。

 実際に国内の淡水魚釣りにおいて、前述の三代魚の大物は幻に近く、また手軽に狙うことはできません。
例えば北海道のイトウは、現地の友人がキャッチ&リリースによって個体数が増え1メートルは幻だけど70cmぐらいまでならたくさんいるよと言ってましたが、東京からは遠いです。

 

私が数年前から興味を持ったのがソウギョです。以前フライで70cm級を釣ったことはありますが、当時1メートルを釣った経験がありませんでした。

 

 私のソウギョマスターでもある市川満さんは、埼玉県を流れる元荒川で大物ソウギョをたくさん仕留め、その中の何尾かは釣りのギネスとも言われているI G F A(国際ゲームフィッシュ協会)公認、世界記録になっています。
最大で121cm、26、2kg(20ポンドライン・約5号)という超大型です。私も市川さんの案内で何度も挑戦し、最初に釣った魚が全長112cm、17、2kg(8ポンドライン・約2号)でした。2017年9月7日のことです。これは世界記録とまではいきませんが、JGFA (ジャパンゲームフィッシュ協会)公認の日本記録になりました。

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日本記録になったソウギョ112cm。

 

市川さんは単に大物を釣るだけでなく、技術の向上のために2ポンドでどれだけ大きいのが取れるかチャレンジを続け、昨年(2020年)ついに118cm、20、7kgを釣りました。ファイトタイムは3時間半です。

これはすごいというより「バカなの?」と言いたくなる釣果です。

2ポンドは約0、6号です。こんな細いイトでやるなんて。変態です。(笑)

5号でやれば2〜3分で上がったかもしれません。

実はこの魚をキャッチするまでもったいないぐらいの魚に切られているそうです。

 

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市川さんと一緒に元荒川で記念撮影。110cm、16kg。

しかし普通に釣ったら面白くないという市川さんのスタイルならではです。その技術と忍耐が想像できます。

ヒットした後、3時間半もロッドを支えなければならないのですから。

切れるなと言う刺激が続くのですから。

 

埼玉県では昨年まで5月20日から7月19日まで県条例でソウギョは禁漁になっていましたが、今年からそれが解除になりました。行かない理由がありません。


6月末、市川さんとともに坂東太郎のあだ名を持つ利根川に行きました。日本一流域面積が広い川で元荒川のソウギョはここから遡上して来るのでそれを先に迎え打とうという作戦です。


現地に着くと川幅は広く、大物の気配が漂っていました。


 使用したタックルはロッドが、がま磯カゴスペシャルⅣ4.5号−53を中心に磯竿の4号クラスを4本、リールはデュエル・12スピーディと1個だけチームダイワT D X103P V、ラインは全てサンラインの磯スペシャルビジブルフリー2号(8ポンド)です。ハリは伊勢尼15号。エサは現地調達で葦の葉。


午前5時に全仕掛けを投入し終わり、待つこと一時間余。6時を過ぎた頃最初のアタリがありました。ソウギョが葉を噛み始めたコツコツという前触れから、ギューンとロッドが入りました。

 すかさずファイトに移りましたが、そのリールを見てびっくり。大物に安心なスピーディではなくチームダイワでした。バス用リールで戦えるか?という不安もありましたが、ラインは8ポンド。ドラグ負荷は緩いのでなんとかなるでしょうと気にしないことにしました。


いつもの場所とは違い水深があるからなのか、なかなか姿を現しません。もしかしたらレンギョのファールフックかもしれないということも脳裏を横切りました。しかしリール巻いてはドラグを出されを繰り返し、それがかなりの大物であることを確証しました。
5分ぐらいの攻防で水面に姿を表したのはソウギョでした。安心しました。
弱らないうちに救ってしまうとネットの中で大暴れし、鱗が剥がれやすくなります。足場が低いところまで誘導し、市川さんが差し出した巨大玉網に収まるまでさらに3分ぐらいかけました。

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バス釣り用のTDーXで上げることができた105cm


岸にあげて測ってみると、105cm、12kgでした。ボガグリップ(本家)を使って水に戻し、元気になるまで支えます。魚はまもなく泳ぎ去って行きました。ボガグリップはフィッシュグリップとも呼ばれコピーの格安品がたくさん売っていますが、大物に使うと曲がって魚が落ちるので本家を使うことをお勧めします。

大物釣りは大変です。なかなか掛からないので、釣りまでも大変ですが、釣ってネットに入ってそれから逃すまでも大変なのです。

大物の命は、釣った人の手中にあるわけですから。

 

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これは元荒川でボガグリップでリリースする様子

 

 今日はすぐにヒットしたので期待感十分に釣りを続けましたが、その2時間後に1回アタリを逃したのみで、さらに5時間待ちましたが何も起こりませんでした。

いつかこの大河で市川さんが釣ったような大物ソウギョと出会ってみたいものです。

 

その後もチャレンジは続きました。

翌週は109cm、15kgのソウギョ。

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そしてさらにその翌週は97cm、13kgという巨大なハクレンまでヒットし、無事8ポンドラインでキャッチすることができました。

 

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シートとラバーネットを少しでも魚体へのダメージを少なくするためと使用することにしました。

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がまかつの磯竿にデュエルの超小型トローリングリール(12スピーディ)。

ラインはサンラインの磯スペシャル2号(8ポンド)

これが私のソウギョ標準タックル。(シートを使わなかった頃は草の上に置きました。)

 

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